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台風4号接近

台風4号が接近してきた。台風銀座の沖縄は、台風に対する備えはしていると思うが、それでも強風と豪雨による災害が発生しているようだ。当初この三連休は、針ノ木、蓮華、爺の花巡りを使用と企てていたが、台風が直撃しそうなので、きっぱちとあきらめがついた。夏のアルプスの花は、これからひと月くらいが見頃になるだろうから、出鼻をくじかれた感がある。6月に入り梅雨といえ、週末が好天に恵まれ一足早くアルプスの稜線を闊歩していたが、都合のいいことばかりではない。何しろ相手はは自然だから。しかしこのまま三日間も地上に停滞するとストレスが溜まりそうだ。最後の一日はどこかへ出かけたいな。

念願叶う、キタダケソウは満開

■北岳(南アルプス)2007年6月30日、7月1日 No.414 隊長、うさぎ
~念願叶う、キタダケソウは満開~
北岳に関しては確か5年前に、林道の通行止めと悪天候で断念した記憶がある。それ以来毎年、キタダケソウの咲く時期に何度も山行を企てたが、雨やら仕事やらで今年まで持ち越されてしまった。今年は開花の時期が少し遅れているようで、今週の山行を計画したわけだが、前線が上がったり下がったりでやきもきさせられた。しかし何とか悪天候だけは避けられそうだったので、念願を叶えることができた。ただし容易く事は運ばなかった。頼りにしていた北沢峠ー広河原間の林道バスが、落石のために運行せず(第2便から通じたようだ)。やむなく2時間30分、10kmを歩くことになった。登山口の広河原に到着したときには、足ががくがくになっていた。また、くさすべりでは、猿の逆襲にあい、何度も上から石を落とされ、そのうちの1個がうさぎの足に当たった。

サプリメント

オレはサプリメントなんて、お世話にはならなくてもいい。と思っていたわけだが、最近は少しずつ利用するようになってきた。
一日に数時間から10時間も歩く登山は、実に過酷なスポーツだと思う。30代の頃は、何の準備もなしに、ぶっつけ本番でアルプスのテント山行をしていたが、年と共に山行のための体の準備を怠ると、辛い山行になってしまうことがある。一日の標高差が1500m以内ならなんとか誤魔化して体を持たせることもできるが、それ以上になると筋肉の疲労が限界になってくる。とくに標高の高いところで、2500m以上になると、酸素が少なくなることもあるが、筋肉に疲れがたまり、最悪あしがつってしまうことがある。こんな時はやはりサプリメントのお世話になることになる。
最近は山岳雑誌にも、サプリメントの特集が組まれたりしている。スポーツ店にいけば、サプリメントが棚にびっしりと並べられ、どれを買えばいいのか皆目検討がつかない。まあしかし基本的には、筋肉疲労の回復だから、アミノ酸やビタミンの補給であろう。いわゆるシャリバテは、糖類をこまめに補給していればいいが、筋肉の疲労はやはりサプリメントの世話にならないといけない年になってきた。
ここ数年は、週末の山行のために週に3回以上のジョギングを欠かさず行っている。帰宅時間にもよるが、距離は6キロ程度をゆっくりと時間をかけて走ることにしている。しかし最近は、一日に走る距離が4キロまでだといいが、6キロを三日も続けると、かなり疲労が残るようになってきた。つまり筋肉の疲労が回復しないのである。そこでためしに今週はサプリメントを利用してみた。するとどうだろうか、ほとんど筋肉に疲労が残らないのである。
以前から山行の時には半信半疑で使ってはいたが、効果が特定できないでいた。やはりうまく使えば効果が期待できそうなので、少しサプリメントについて調べてみようと思う。

お買い物

午後から時間ができたので、久し振りに長島のジャズドリームにあるモンベルへ買い物に出かけた。休日はほとんど家に居たことがないので、山用具の買い物もほとんどがインターネット通販で済ませているが、時間があるときにはショップでの物色も面白い。山用具も日進月歩で、軽くていい物がどんどん出てくるので、実際に商品を手にしてみると、あれも欲しい、これも欲しいとなってくる。従ってついつい余計な物を買ってしまうことになる。てなことで今回は、ソフトシェル、アンダー、パンツを買ってきた。来週の八ヶ岳デビューとなりそうだ。

キンポウゲ科 イチリンソウ属 

キンポウゲ科 イチリンソウ属 

A1 めしべは細長い柄があり、球状に集まる。茎は分岐。 シュウメイギク
A2 めしべは無柄。
 B1 そう果は扁平で有翼。
  C1 根茎は葡萄。・・・・
  C2 根茎は直立。花柄には4枚の茎葉を輪生、基部には根生葉を束生。
   D1 花序は散形。花柄に小苞がない。      ハクサンイチゲ
   D2 花序は複散形。花柄に小苞がある。・・・・
 B1 そう果は卵形、楕円形、紡錘形でふくらみ、無翼、花茎は分枝せず、3枚の茎葉を輪生
  C1 茎葉は無柄。
   D1 花茎に1個の花を頂生。ガク片は12〜15枚、線形長楕円形で淡紫色
                               ユキワリイチゲ
   D2 花茎には1〜4個の花をつける。ガク片は5〜6枚。楕円形で白色。
                               ニリンソウ
  C2 茎葉は有柄。
   D1 花柄には1〜4個の花をつけ、基部に数枚の根出葉を束生。・・・
   D2 花柄には1個の花を頂生、根出葉はないか、1枚だけ。
    E1 花は径2.5〜4cm。根出葉は2回3出複葉。1回3出の時は深裂。
     F1 がく片は5〜6枚。楕円形   イチリンソウ
     F2 ガク片は8〜13枚。楕円形。 
      G1 茎葉の小葉は羽状に欠刻、葉柄は広がる。 キクザキイチゲ
      G2 茎葉の小葉は鋸葉はあっても深く欠刻しない。 アズマイチゲ
    E2 花は径2.5cm以下。根出葉は1回3出複葉、小葉は分裂しない。
     F1 根茎は細長く伸びる・・・
     F2 根茎は所々紡錘状に膨らむ          エゾイチゲ

オオバキスミレ

スミレ科 スミレ属
A1 花は紫色または白色
  B1 地上茎はない

  B2 地上茎がある

A2 花は黄色まれに白色。地上茎がある。
  B1 茎は斜上し、葉は腎円形で小型。
    C1 花は黄色。側弁は上向きし、花柱は両耳が立つ。
      D1 葉は薄く、多少毛がある。高山の湿った草地に多い。
                         キバナノコマノツメ
      D2 葉は厚く。無毛。高山の砂礫地に多い。
                         タカネスミレ
    C2  花は白色で花心が黄色   
                         シコクスミレ
  B2 茎は直立し上方に3,4個の葉をつける。葉は卵型形〜腎形。
    C1 地下茎は短く直立 
                         キスミレ
    C2 地下茎は長く横に這う
      D1 葉は形で急に尖りへりに鋸歯
                         オオバキスミレ
      D2 

オオバキスミレ スミレ科 スミレ属

種としては千島、北海道、朝鮮半島に分布。国内では、本州、北部中部の日本海側に最も多い。本州北中部の低山上部や亜高山の林縁にも群生する。

・地下茎は横に這う。
・根葉は数少ない。長柄がある。心形。へりに鋸歯がある。質は薄い。
・茎葉は3,4個で茎の上部に集まる。葉柄は短い。
・托葉は広卵形で全縁。
・茎上部に2,3個の黄色い花を腋生する。唇弁と側弁に紫のすじがある。
・唇弁の距は極端に短い。

エビネ ラン科 エビネ属

ファイル 34-1.jpgファイル 34-2.jpg

エビネ ラン科 エビネ属
純絶滅危惧類
県内に広く分布するが、園芸採取により激減している。国内では北海道から沖縄まで広く分布。県内では全域に低地から山地まで広く分布。

A 花は左右相称。内花被の1片(唇弁)は他の花被片と異形。おしべ1〜2個。
 B おしべは外輪の1個が残る。柱頭は中央の1個が退化。
  C 花粉塊は粘着体がないか、先端に粘着体がある。
   D 花粉塊はろう質または角質。やくは脱落しやすい。花序は頂生または側生。
    E 花序は普通側生・
      F 葉は芽の中で片巻状
       G 花粉 は4〜8個
        H 葉の基部に間接がない。

海老根 横に連なった偽球根が海老に似ている

山野の落葉樹林い生える多年草。
葉は2〜3個根生する。
花柄は高さ30〜50センチ。多数の花が総状につく。
ふつうがく片3個、側花弁2個は褐紫色。唇弁が淡紅色。

コミヤマカタバミ カタバミ科 カタバミ属

ファイル 33-1.jpgファイル 33-2.jpg

コミヤマカタバミ カタバミ科 カタバミ属

A1 地上茎があり、葉は根生および茎上に互生。花は黄色。

A2 地上茎がなく、葉は根生。花は白色または淡紅色。
 B1 地下に鱗茎がある。花は淡紫色で散形花序。
   C1 ・・・・・ムラサキカタバミ
   C2
 B2 地下に根茎がある。花は白色で花茎に先に1個つく。
   C1 小葉は倒心形でかどは円形〜鈍形。包はほぼ花序中央につく。
     D1 根茎は細長く伸び、古い花柄の基部は密集しない。花弁9〜14ミリ。
      E1 そう果は球形  ・・・・ コミヤマカタバミ
      E2 ・・・・・
     D2 根茎は太く、密に古い葉柄の基部に被われる。花弁は14〜18ミリ。
      E1 そう果は楕円形で・・・・ ミヤマカタバミ
      E2 ・・・・・

針葉樹林の木陰に多く見られる多年草
根茎は細く地をはい。先端部には古い葉柄の下部がうろこ状に残る、頂部から数枚の葉を出す。
葉は長い葉柄もち、頂に1個の花をつける。白色または紫紅色
ミヤマカタバミより寒地を好む。

クマガイソウ ラン科 アツモリソウ属

ファイル 32-1.jpgファイル 32-2.jpgファイル 32-3.jpg

クマガイソウ ラン科 アツモリソウ属(ORCHIDACEAE Cypripedium )

アツモリソウ属
A 花は左右相称。内花被の1片(唇弁)は、他の花被片と異形。おしべ1〜2個。
 B 唇弁は大きな袋状。おしべは内輪の2個が残る。柱頭3個。
クマガイソウ
A 葉は大きく平行脈があり、長楕円形又は、扇形2〜5個が互生又はほぼ対生。包は幅広い。
 B 葉は2枚でほぼ対生。基部は鞘をつくらない。花は淡黄緑色。
  C 葉は、楕円形。先端は、切形。花は径10センチ。

絶滅危惧�類。既知の生育地点数は10以上。鑑賞、園芸目的の採集圧が極めて強い。生育地は非公開。県内では各地の樹林内でまれに群落が確認されている。
国内:北海道西南部、本州、四国、九州
国外:朝鮮半島、中国に分布

丘陵地の樹下。時には竹林内にはえる多年生草本。日本の特産種。

・根茎は地中を横にはい、節からひげ根を出す。
・茎は直立し粗毛が多く、下部には3〜4のさや状の葉がある。
・上部には無柄の大きな2枚の葉が接近して互生し、対生に見える。扇に広げたように縦ひだが多い。裏面には軟毛がまばらにある。
・4、5月、葉心から高さ15cmくらいの花柄を1本直立させ、頂に大きな花を横向きに1個つける。花の下に緑色卵形の包葉を1個つける。
・内花被2片。被心針形で尖り、下部の内面に細毛と紫点がある。
・唇弁は大きな袋状で懸垂する。袋の表面は淡白色で紅紫色の網状の脈がある。
・芯柱が袋の口をさえぎる。芯柱上部の側面にやくが2個
・背のがく片2個。側がく片2個。

山行のスタイルについて

 年に何度か通っていた鎌尾根だったが、いつの間にか遠ざかっていた。宮妻を基点に、水沢岳から鎌が岳まで約2時間の県境稜線の縦走は、所々に岩場のある尾根でが続いており、展望もよくアルペン的に雰囲気が感じられるコースだ。春はアカヤシオ、シロヤシオ、ホンシャクナゲなどのツツジ科の花が多く咲き、晩秋の紅葉も見逃せない。
 山歩きにも色々なタイプがあり、ある領域に限って回数を重ねながら、深く入る歩き方もあるし、1回登れば興味がなくなるような、ピークハント的な歩き方もある。それでは自分はどうだろうか、と振り返ってみると、どちらにも当てはまるような気がする。最近では守備範囲が広がり、北アルプス、八ヶ岳、白山と周辺の山々、大峰、台高、鈴鹿、三重県内の山々など、上げたらきりがないし、もっともっと知りたい山がたくさんある。
 しかし興味本位で山域を広げるばかりでもない。今年の藤原山行のように、慣れ親しんだ山域であっても、さらなる深まりを求めて、毎週のように通っていた。また白山などは、年に何度か訪れる山になっている。深まりもたま大切である。
 山域において、拡散型と集中型があるが、私の場合はこれに花が絡んでくる。この季節に見ておきたい花を追いかけ始めると、春から夏にかけて、低山から高山へと移り変わっていく。もちろん山そのものに惹かれるので、低山、高山区別なく登る。
 年を重ねるごとに、広く深く関わっていきたいという思いが、強くなってきているようだ。