◆2007年テント山行を振り返る
1 積雪期のイブネ(鈴鹿)2007年1月13日、14日 No.392
2 蝶ケ岳(北アルプス)2007年5月3日、4日 No.406
3 御池岳、藤原岳(鈴鹿)2007年5月12日、13日No.407
4 北岳(南アルプス)2007年6月30日、7月1日 No.414
5 蓮華岳2799m、針ノ木岳2821m(北アルプス)2007年7月28日、29日No.417
6 白馬三山(北アルプス)2007年8月4日、5日 No.418
7 黒部源流の山旅(北アルプス)2007年8月14日-17日 No.419
8 塩見岳(南アルプス)2007年8月25日、26日 No.420
9 唐松岳・五竜岳(北アルプス)2007年9月1日、2日 No.421
10 氷河公園、南岳(北アルプス)2007年10月6、7日 No.424
11 加賀白山(平瀬道)2007年10月13、14日 No.425
12 鈴鹿幕営 イブネ、雨乞、国見 2007年11月3日、4日 No.428
テント山行は本年度、12回となった。大半が1泊2日だったが、連続して休みが取れる夏は、3泊4日という充実した山旅ができた。特にアルプスなどの高所に登る労を考えると、1泊2日は非常にもったいないと思うが、連続した休みが取れない今の状況では、やむをえないことだと思う。
山域別に見てみるとやはり、北アルプスが6回と最も多く、半数を占めている。残り6回の内訳は、ホームグランドの鈴鹿が3回、南アルプスが2回、恒例の白山が1回となっている。
年間の山行回数は本年度が、三十数回となった。ここ数年は40回を下回らなかったが、今年はテント山行が充実した分、延べ回数が減少している。9月の天候不良も影響しているのではないか。とにかく3回に1回がテント山行ということになり、山行のスタイルに少し変化があったようだ。
どの山行も思い出に残る山旅であり、今でもそれぞれのシーンが鮮明に蘇ってくる。交通機関を使った観光地巡りの旅とは、ひと味もふた味も違う。装備、体力、天候判断、時間、コース選択、食糧計画などすべてを自分で判断し行動しなければならない。コースは一般的な登山道をたどるものであるが、自然歩道を歩くような調子では歩けないと思う。
地形図を見ていると登山道は、赤い一本の線で表示されているだけだ。距離的なものはすぐに判断できるが、傾斜やアップダウン、危険個所など自分なり地形図から読み取り、事前に自分なりにコースを解釈しておくことが大切だ。この時点ですでに、山旅は始まっている。
どの山も自分なりに目的をもって登ったが、キタダケソウを求めた北岳山行、コマクサを求めた蓮華岳など、私の場合は花を求めての山旅がどうしても多くなる。白馬三山の白馬鑓も、期待以上の花に出会えたことが印象深い。花を求めたこのような山旅は今後も続いていくと思う。
特定の山を目指した山旅をあった。北アルプスの黒部五郎岳、水晶岳、それから南アルプスの塩見岳だ。黒部五郎岳と水晶岳は、黒部源流域に位置していて山深く、1泊2日の行程では難しい。時期的には8月中旬であったので、夏の花は終盤にさしかかっていたので、花の種は少なくなっていたが、黒部五郎のカールに咲くチングルマや、裏銀座の水晶小屋手前に咲くイブキジャコウソウが印象的だった。4日間とも好天に恵まれたのがなによりだった。
南アルプスの塩見岳周辺は初めて踏み入れる山域だった。北アルプスと比べると森林限界が高く、樹林の稜線歩きがどこまでも続く。展望はあまり良くなく、高山の雰囲気はあまり感じられないが、塩見の山頂に立つと一気に展望が開け、雲海に浮かぶ富士さんが印象に残っている。
ホームグランドとなる鈴鹿に関しては今年も、冬、春、秋の3回の山旅を重ねた。例年同じ山域ばかりだが、気のあった山仲間と山旅は実に楽しい。冬の山行は悪天候のために中止となり、日を改めて単独でイブネをめざした。春は花見山行、秋は紅葉を楽しむ山旅だった。