見出しのレンズを購入したので試写をする。
山の撮影には、風景用の標準ズームと花用のマクロレンズ、最近では野鳥撮影用に超望遠を使っている。これでガイドブックや雑誌用のカットは撮影できるが、作品づくりのための撮影には少し力不足となる。高い解像力と美しいボケと作るにはやはり、明るいレンズが必要となる。山では、ズームのあるレンズが便利だが、明るくズームの効くレンズは高価で重くなる。高価なのはお金で解決できるが、重いのはどうにもならない。登山以外なら自然のフィールドに重いレンズを持ち出すこともできるが、登山ではそうもいかない。日帰り登山なら重い荷物も少しは我慢できるが、テント泊を伴う山行では、装備はなるべく軽くしたい。ましてやバリエーションルートとなると、そこに登攀装備を省略することはできないので、重い撮影機器は致命的だ。しかし作品作りもしたい。
明るく軽量なレンズはやはり、単焦点レンズということになる。画角は固定されるので、被写体は限られるが、ズームレンズにはできない絵づくりができるのは魅力的だ。そこで今回、OLYMPUS lens75mmf1.8を導入した。35mm換算で150mmという望遠だ。絞りを変えて撮影し被写界深度を確かめてみた。
前ボケ、後ろボケともに柔らかく、ピント面に解像度もあり、細かいディティール、階調ともに高いレベルにあることが確認できた。また、最短距離での被写界深度は実に薄くシビアだ。これらの特性を把握し、絵づくりに生かしていきたい。
サンプル1 http://www.alpkk.com/photos/20200329
サンプル2 http://www.alpkk.com/photos/20200330