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クマガイソウ ラン科 アツモリソウ属

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クマガイソウ ラン科 アツモリソウ属(ORCHIDACEAE Cypripedium )

アツモリソウ属
A 花は左右相称。内花被の1片(唇弁)は、他の花被片と異形。おしべ1〜2個。
 B 唇弁は大きな袋状。おしべは内輪の2個が残る。柱頭3個。
クマガイソウ
A 葉は大きく平行脈があり、長楕円形又は、扇形2〜5個が互生又はほぼ対生。包は幅広い。
 B 葉は2枚でほぼ対生。基部は鞘をつくらない。花は淡黄緑色。
  C 葉は、楕円形。先端は、切形。花は径10センチ。

絶滅危惧�類。既知の生育地点数は10以上。鑑賞、園芸目的の採集圧が極めて強い。生育地は非公開。県内では各地の樹林内でまれに群落が確認されている。
国内:北海道西南部、本州、四国、九州
国外:朝鮮半島、中国に分布

丘陵地の樹下。時には竹林内にはえる多年生草本。日本の特産種。

・根茎は地中を横にはい、節からひげ根を出す。
・茎は直立し粗毛が多く、下部には3〜4のさや状の葉がある。
・上部には無柄の大きな2枚の葉が接近して互生し、対生に見える。扇に広げたように縦ひだが多い。裏面には軟毛がまばらにある。
・4、5月、葉心から高さ15cmくらいの花柄を1本直立させ、頂に大きな花を横向きに1個つける。花の下に緑色卵形の包葉を1個つける。
・内花被2片。被心針形で尖り、下部の内面に細毛と紫点がある。
・唇弁は大きな袋状で懸垂する。袋の表面は淡白色で紅紫色の網状の脈がある。
・芯柱が袋の口をさえぎる。芯柱上部の側面にやくが2個
・背のがく片2個。側がく片2個。