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ホソバノアマナ ユリ科 チシマアマナ属

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ホソバノアマナ ユリ科 チシマアマナ属(L.triflora LILIACEAE Lloydia) 
三重県レッドデータブック:絶滅危惧1B類
既知の生育点数は5以下、各生育地の個体数は50未満。
国内では、朝鮮半島、中国、千島、樺太、カムチャッカ
県内では、いなべ市藤原町、津市美杉村の石灰岩地帯で記録されている。

分類

A 果実はそう果
 B 果皮は厚く、種皮は果実内成熟
  C 地下に鱗茎がる
   D 総状〜穂状花序、基部に総ほう片がない
    E 鱗茎は肉質鱗からなり、薄皮はない、花茎に葉がある。
     F ヤクは定着
      G 花被片は反り返らない、そう果に綾がない
       H 花被片は花後も残る

E までは、キバナノアマナと同じ。
G までは、カタクリと同じ。
H までは、アマナと同じ。

特徴
・鱗茎は球形で長さ1センチ
・根生葉は1個、線形で長さ10〜20センチ
・花茎は高さ10〜20センチ、上部に小さな葉が数個互生する。
・花茎の先端で枝を分ける。
・白色花は1〜6個
・花被片は長楕円形で6個

シュラフ

 山行を重ねるごとに、いいウェアや道具が欲しくなってくるのは、私だけではないでしょう。きっと。昨年の末、冬山に備えてシュラフを買い換えたわけだが、今のところ気に入っている。体の大きい私にとっては、シュラフの中に潜り込んでも、ある程度体の動かすことができる、ストレッチ構造が評価できるね。この新型は軽量化も図られているので、従来なら重量のある#0を購入した。Mont-bell Ultra LightDownHugger Super Stretch #0が製品名だ。総重量1.41kg※総重量はスタッフバッグも含んだ重量。製品説明には「国内の3,000m級の冬山で使用できます」となっている。今のところ、11月末の八ヶ岳でマイナス8度くらい、厳冬期の鈴鹿でマイナス5度くらい、先日の横尾で0度くらいでした。あまり参考にはならないが、マイナス10度あたりまでは、暖かく休めそうですね。ただし暖かさの目安は個人差がかなりあるので、適切な評価ではないかもしれません。「国内の3,000m級の冬山で使用できます」なら、マイナス30度くらいまでいけそうだが、快適かどうかとは意味が違うと思う。
 冬用がこれだけ軽くなってくるt、夏用も買いかけたくなってくるもので、早速、衝動的に、Mont-bell Ultra LightDownHugger Super Stretch #2をネットで注文してしまった。総重量が900gになる。夏でも寒がりの私にとって、やはり#2くらいは必要だ。今までの夏用よりも、400gは軽くできた。テント山行の場合、ウェアや道具の、機能性と重量を、どのあたりで妥協させるかが大きな課題になってくる。だから、たかが400g、されど400gだ。軽量化は大いに結構だが、財布の方も軽量化してしまうのが難点だ。

満員御礼ありがとうございます

連休最終日の今日は、生憎のまとまった雨になり、外出は控えたのではないでしょうか。ましてや山なんて行かなかったですよね。私も今日は自宅待機で、エアコンをドライにして、シュラフとテントを手入れして、次回の山行に備えました。雨天の本日は、今回の山行のHPを書き上げたり、普段からお世話になっている関連サイトに書き込んだり、昼食や夕食の準備をしたりなど、多忙な一日を過ごしましたが、たまには仕事を離れ、山を離れ、ぽっかりと空いた時空間に身を置くのもいいものだと感じました。前置きが長くなりましたが、本日のアクセスが800カウントを越えてしまい、もうすぐに900カウントをも越えてしまう勢いです。以前このサイトが中日新聞で紹介されて以来のアクセス数になってしまいました。お得な情報などを掲載しているわけでもないですが、日頃からご訪問いただき、本当に感謝しております。何の得にもならないHPですが、今後も山や山に咲く花の情報を、思いつくままに掲載し続けたいと思います。

●ショジョウバカマ ユリ科 ショウジョウバカマ属

●ショジョウバカマ ユリ科 ショウジョウバカマ属
LILIACEAE Heloniopsis Orientalis

分類
A 果実はさく果
 B 果皮は厚く、種子は果実内で成熟
  C 地下に根茎がある(対比 鱗茎)
   E 緑色植物で普通葉がある
    H やくは卵形または線形で2室
     I 花柱はわかれない

変種にシロバナショジョウバカマ、ツクシショウジョウバカマがある。

和名 猩々袴 花:猩々の赤い顔 葉:袴
山地の湿ったところに生える多年草

【葉】
根生葉は広がってロゼット状になる。老葉の先端から時には苗を出す特性がある。葉は倒皮針形で基部は次第に狭く、少し草質でなめらか。
【花】
春、新葉の出る前に花茎を直立させ、先端に総状に数個の花を横向きにつける。
花被片は淡紅色〜濃紅紫色で6個、広鐘状をして開く。おしべ6個で花被片より長い。やくは紅紫色
さく果は3つに深くくびれる。種子は線形で両端に糸状のものがつく。

●アカヤシオ ツツジ科

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●アカヤシオ ツツジ科 アケボノツツジの変種
レッドデータブック三重県:順絶滅危惧(NT)既知の生育地点100以上
国内では、本州(福島以西)、四国、九州の冷温地
県内では、鈴鹿山脈の中南部、美杉村、紀北町、大台町

小形の落葉低木で山地に生え、高さ6mになり、多く枝分かれし小枝はやせて細長い。
【葉】
枝の先に5個輪生状につき、楕円形で長さ2.5〜4.5cm。幅1.7〜2.5cm。両端はとがり縁毛がある。葉柄にはひげ状の長い毛がある。

【花】
花は小枝の先に1個つき、やや下向きに葉の出る前に開き有柄で淡紫色。がくは小さく縁毛がある。花冠は鐘状で5裂し、径5cm。上面に黄色の斑点がある。おしべ10本、めしべ1本。
子房は無毛。
さく果は楕円形で熟すと5片にさける。

アクセスログ

アクセスログは週に何度かチャックしているが、鈴鹿の山が花モードに入ってからの週末はアクセス数が増えている。以前中日新聞に記事を書いた時は、800カウント/日を越えたが、それ以来600カウント/日を越えたことはなかった。しかしいま履歴を見てみると600カウント/日を越えている。この時期、リアルタイムの花情報は貴重なのだろうか。毎年同じような花ばかり見ていると、どの時期にどこへ行くと、どんな花が見られるか、自分ではよくわかっているので、多サイトの花情報はあまり気にならないが、明日行きたいという人にとっては今日の花の情報は価値があるのかもしれない。それに今日は前線が南下してまとまった雨が降るとの予報だったので、恨めしそうに曇り空を見上げてパソコンの前に座っていた登山者も多いことだろう。
Webで山日記やら写真やらを公開し始めて、やは10年。記事の番号も今回で402号となった。ここまでこれたのは、このサイトを訪れていただく方々のおかげである。感謝してやまない。これからもどうぞよろしくお願いします。

五月の連休は

今年の連休は、上高地から残雪の涸沢あたりに行こうかと思っていた。
涸沢には300張りものテントの花が咲くそうな。厳冬期には容易に山に入ることができず、我慢をしていた登山者たちに一斉に、聖地上高地めがけて集結することだろう。それを見透かしたように、山と渓谷の5月号の表紙には、「聖地上高地」の大きな文字が浮かんでいる。残雪とテントの花を楽しむにはいいだろうが、混雑も予想される。ならば八ヶ岳はどうだろうか。

ヒロハノアマナ ユリ科 アマナ属

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ヒロハノアマナ ユリ科 アマナ属 広葉の甘菜

アマナ属には、アマナとヒロハノアマナがある。
アマナ       葉の長さが15から25㎝、包は2個。
ヒロハナノアマナ  葉の長さが10〜15㎝、包は3個。葉の中央に白線がある。


レッドデータブック三重県:絶滅危惧1B類。既知の生育地点数は5以下。国内では東北地方(福島)から九州(熊本)にかけて分布している。県内ではいなべ市(藤原岳、御池岳)に生育。

ヒロハムギグワイの別名がある。
牧野図鑑
水田の間に残された低湿の原野にはえる多年草。アマナと時に混成する。葉の幅がより広くやや暗い緑色でしまも中央に幅広く1本の白い帯があり、おしべがめしべより短く長短がないので区別できる。

【根茎】
鱗茎は卵形でアマナと似ている。
【葉】
春に葉を2枚出す。葉は広い線形で長さ30センチ内外、地面きわに広がる。質は柔らかくて表面は緑色。主脈にそって白い帯がある。先は狭くなって時には紅色。
【花】
花は3月に葉の間から出る茎の先に開く。
白色で広鐘形。アマナにくれべて少し大きく。外面にはうす紫色のすじがある。おしべは花と同じ高さ、めしべはこれより高い。
さく果は丸みのある3稜の円柱形で丸みがある。先にはくちばし形の花柱が残っている。

イワウチワ イワウメ科 イワカガミ属

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イワウメ科には、イワカガミ属(イワカガミ、オオイワカガミ、ヒメイワカガミ、ヤマイワカガミ)、イワウチワ属(イワウチワ、トクワソウ)、イワウメ属(イワウメ)がある。牧野図鑑では、この科の植物については、イワウメ、イワカガミ、、ヒメイワカガミ、イワウチワが掲載されている。
レッドデータブック三重県:絶滅危惧Ⅱ類、既知の生育地点数は10以下。日本固有種で、国内では本州中部以北。県内では鈴鹿山脈の北中部と伊賀地域に分布する。

分類は
A 葉は束生し、有柄で鋸歯縁、花冠烈片は細烈
 B 花茎の先端に1花つく。種子には翼がない。

【根茎】
根茎は長く横に走る。
【葉】
根出葉は長い柄を持ち、質が厚く光沢がある。葉は円形で波状の鋸葉をもつ。葉の先はくぼみ基部は心形、長さ幅ともに2.5〜3センチ。
【花】
直立する花柄をのばし、その先に淡紅色の花を1個横向きに開く。花柄の基部には数個のりん片がある。ガク片は5個、花冠はろうと状鐘形。花弁の先は細かく裂ける。おしべ5個。めしべ1個。
果実は卵円形で先の尖ったさく果。

岩の上に生え、葉の形がうちわに似ているところから、この和名がつけられた。

●キクザキイチゲ キンポウゲ科 イチリンソウ属

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●キクザキイチゲ キンポウゲ科 イチリンソウ属
 菊咲一輪草
三重県:絶滅危惧Ⅱ類
既知の生育地点数は5以下
日本全土、国外では朝鮮半島、中国、東シベリアの冷温地
県内では、鈴鹿山脈北部(いなべ市)、伊賀市、大台町(宮川)に分布する。

A 果実はそう果
 B 地上につく葉は対生または輪生
  C 花柱は花後羽毛状とならず
   D 茎葉は分裂するか、鋸歯があり、対生又は輪生、花より1センチ離れる。

「根茎」
根茎は地中を横にはい、細長くて節線がある。
茎は1本直立する。
「葉」
根生葉は2回3出複葉で柄がある。小葉は羽状に欠刻。
包葉は茎の先にあって3葉は輪生する。柄がありつけ根は鞘があって広がる。
「花」
包葉の中心から花柄を1本出し、先端に淡紫色の花を開く。
おしべは多数で黄色。めしべも多数で卵形の子房には白色の短毛が密生している。