記事一覧

イワウチワ イワウメ科 イワカガミ属

ファイル 21-1.jpg

イワウメ科には、イワカガミ属(イワカガミ、オオイワカガミ、ヒメイワカガミ、ヤマイワカガミ)、イワウチワ属(イワウチワ、トクワソウ)、イワウメ属(イワウメ)がある。牧野図鑑では、この科の植物については、イワウメ、イワカガミ、、ヒメイワカガミ、イワウチワが掲載されている。
レッドデータブック三重県:絶滅危惧Ⅱ類、既知の生育地点数は10以下。日本固有種で、国内では本州中部以北。県内では鈴鹿山脈の北中部と伊賀地域に分布する。

分類は
A 葉は束生し、有柄で鋸歯縁、花冠烈片は細烈
 B 花茎の先端に1花つく。種子には翼がない。

【根茎】
根茎は長く横に走る。
【葉】
根出葉は長い柄を持ち、質が厚く光沢がある。葉は円形で波状の鋸葉をもつ。葉の先はくぼみ基部は心形、長さ幅ともに2.5〜3センチ。
【花】
直立する花柄をのばし、その先に淡紅色の花を1個横向きに開く。花柄の基部には数個のりん片がある。ガク片は5個、花冠はろうと状鐘形。花弁の先は細かく裂ける。おしべ5個。めしべ1個。
果実は卵円形で先の尖ったさく果。

岩の上に生え、葉の形がうちわに似ているところから、この和名がつけられた。