ヒロハノアマナ ユリ科 アマナ属 広葉の甘菜
アマナ属には、アマナとヒロハノアマナがある。
アマナ 葉の長さが15から25㎝、包は2個。
ヒロハナノアマナ 葉の長さが10〜15㎝、包は3個。葉の中央に白線がある。
レッドデータブック三重県:絶滅危惧1B類。既知の生育地点数は5以下。国内では東北地方(福島)から九州(熊本)にかけて分布している。県内ではいなべ市(藤原岳、御池岳)に生育。
ヒロハムギグワイの別名がある。
牧野図鑑
水田の間に残された低湿の原野にはえる多年草。アマナと時に混成する。葉の幅がより広くやや暗い緑色でしまも中央に幅広く1本の白い帯があり、おしべがめしべより短く長短がないので区別できる。
【根茎】
鱗茎は卵形でアマナと似ている。
【葉】
春に葉を2枚出す。葉は広い線形で長さ30センチ内外、地面きわに広がる。質は柔らかくて表面は緑色。主脈にそって白い帯がある。先は狭くなって時には紅色。
【花】
花は3月に葉の間から出る茎の先に開く。
白色で広鐘形。アマナにくれべて少し大きく。外面にはうす紫色のすじがある。おしべは花と同じ高さ、めしべはこれより高い。
さく果は丸みのある3稜の円柱形で丸みがある。先にはくちばし形の花柱が残っている。