記事一覧

ヒロハノアマナ ユリ科 アマナ属

ファイル 22-1.jpgファイル 22-2.jpgファイル 22-3.jpg

ヒロハノアマナ ユリ科 アマナ属 広葉の甘菜

アマナ属には、アマナとヒロハノアマナがある。
アマナ       葉の長さが15から25㎝、包は2個。
ヒロハナノアマナ  葉の長さが10〜15㎝、包は3個。葉の中央に白線がある。


レッドデータブック三重県:絶滅危惧1B類。既知の生育地点数は5以下。国内では東北地方(福島)から九州(熊本)にかけて分布している。県内ではいなべ市(藤原岳、御池岳)に生育。

ヒロハムギグワイの別名がある。
牧野図鑑
水田の間に残された低湿の原野にはえる多年草。アマナと時に混成する。葉の幅がより広くやや暗い緑色でしまも中央に幅広く1本の白い帯があり、おしべがめしべより短く長短がないので区別できる。

【根茎】
鱗茎は卵形でアマナと似ている。
【葉】
春に葉を2枚出す。葉は広い線形で長さ30センチ内外、地面きわに広がる。質は柔らかくて表面は緑色。主脈にそって白い帯がある。先は狭くなって時には紅色。
【花】
花は3月に葉の間から出る茎の先に開く。
白色で広鐘形。アマナにくれべて少し大きく。外面にはうす紫色のすじがある。おしべは花と同じ高さ、めしべはこれより高い。
さく果は丸みのある3稜の円柱形で丸みがある。先にはくちばし形の花柱が残っている。

イワウチワ イワウメ科 イワカガミ属

ファイル 21-1.jpg

イワウメ科には、イワカガミ属(イワカガミ、オオイワカガミ、ヒメイワカガミ、ヤマイワカガミ)、イワウチワ属(イワウチワ、トクワソウ)、イワウメ属(イワウメ)がある。牧野図鑑では、この科の植物については、イワウメ、イワカガミ、、ヒメイワカガミ、イワウチワが掲載されている。
レッドデータブック三重県:絶滅危惧Ⅱ類、既知の生育地点数は10以下。日本固有種で、国内では本州中部以北。県内では鈴鹿山脈の北中部と伊賀地域に分布する。

分類は
A 葉は束生し、有柄で鋸歯縁、花冠烈片は細烈
 B 花茎の先端に1花つく。種子には翼がない。

【根茎】
根茎は長く横に走る。
【葉】
根出葉は長い柄を持ち、質が厚く光沢がある。葉は円形で波状の鋸葉をもつ。葉の先はくぼみ基部は心形、長さ幅ともに2.5〜3センチ。
【花】
直立する花柄をのばし、その先に淡紅色の花を1個横向きに開く。花柄の基部には数個のりん片がある。ガク片は5個、花冠はろうと状鐘形。花弁の先は細かく裂ける。おしべ5個。めしべ1個。
果実は卵円形で先の尖ったさく果。

岩の上に生え、葉の形がうちわに似ているところから、この和名がつけられた。