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●キクザキイチゲ キンポウゲ科 イチリンソウ属

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●キクザキイチゲ キンポウゲ科 イチリンソウ属
 菊咲一輪草
三重県:絶滅危惧Ⅱ類
既知の生育地点数は5以下
日本全土、国外では朝鮮半島、中国、東シベリアの冷温地
県内では、鈴鹿山脈北部(いなべ市)、伊賀市、大台町(宮川)に分布する。

A 果実はそう果
 B 地上につく葉は対生または輪生
  C 花柱は花後羽毛状とならず
   D 茎葉は分裂するか、鋸歯があり、対生又は輪生、花より1センチ離れる。

「根茎」
根茎は地中を横にはい、細長くて節線がある。
茎は1本直立する。
「葉」
根生葉は2回3出複葉で柄がある。小葉は羽状に欠刻。
包葉は茎の先にあって3葉は輪生する。柄がありつけ根は鞘があって広がる。
「花」
包葉の中心から花柄を1本出し、先端に淡紫色の花を開く。
おしべは多数で黄色。めしべも多数で卵形の子房には白色の短毛が密生している。

●キバナノアマナ ユリ科 キバナノアマナ属

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●キバナノアマナ ユリ科 キバナノアマナ属
三重県レッドデータブック:絶滅危惧1A類。既知の生育地点数は1、で個体数が少ない。県内ではいなべ市の藤原岳、滋賀県の御池岳で記録されている。

分類
A 果実はそう果
 B 果皮は厚く、種子は果実内で成熟
  C 地下に鱗茎がある
   D 散形花序で、基部に1〜数個の包葉をつける。
    E 花序の包葉は緑で線形。

「プロファイル」 牧野図鑑より
旧大陸の北部に広く分布。日本では本州中部以北の山野にはえる多年草。春に1茎1葉を出して、黄色い花を開く。夏に鱗茎の残して枯れる。

「葉」
線形で幅7〜8ミリ。半筒状をして内面が溝となっている。茎よりも長い。
茎の上部に2〜3個の包葉をつける。包葉の先端は長く尖る。

「花」
花序は散形で、6〜10個の花をつける。花序は長短不揃い。花は黄色、花被は6個、先端は鋭形。裏側の中央は淡緑色。おしべは6個で、花被片より短い。

同じく御池岳や藤原岳で見られるヒロハノアマナ(アマナ属)とは属が違う。