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キンポウゲ科 イチリンソウ属 

キンポウゲ科 イチリンソウ属 

A1 めしべは細長い柄があり、球状に集まる。茎は分岐。 シュウメイギク
A2 めしべは無柄。
 B1 そう果は扁平で有翼。
  C1 根茎は葡萄。・・・・
  C2 根茎は直立。花柄には4枚の茎葉を輪生、基部には根生葉を束生。
   D1 花序は散形。花柄に小苞がない。      ハクサンイチゲ
   D2 花序は複散形。花柄に小苞がある。・・・・
 B1 そう果は卵形、楕円形、紡錘形でふくらみ、無翼、花茎は分枝せず、3枚の茎葉を輪生
  C1 茎葉は無柄。
   D1 花茎に1個の花を頂生。ガク片は12〜15枚、線形長楕円形で淡紫色
                               ユキワリイチゲ
   D2 花茎には1〜4個の花をつける。ガク片は5〜6枚。楕円形で白色。
                               ニリンソウ
  C2 茎葉は有柄。
   D1 花柄には1〜4個の花をつけ、基部に数枚の根出葉を束生。・・・
   D2 花柄には1個の花を頂生、根出葉はないか、1枚だけ。
    E1 花は径2.5〜4cm。根出葉は2回3出複葉。1回3出の時は深裂。
     F1 がく片は5〜6枚。楕円形   イチリンソウ
     F2 ガク片は8〜13枚。楕円形。 
      G1 茎葉の小葉は羽状に欠刻、葉柄は広がる。 キクザキイチゲ
      G2 茎葉の小葉は鋸葉はあっても深く欠刻しない。 アズマイチゲ
    E2 花は径2.5cm以下。根出葉は1回3出複葉、小葉は分裂しない。
     F1 根茎は細長く伸びる・・・
     F2 根茎は所々紡錘状に膨らむ          エゾイチゲ

オオバキスミレ

スミレ科 スミレ属
A1 花は紫色または白色
  B1 地上茎はない

  B2 地上茎がある

A2 花は黄色まれに白色。地上茎がある。
  B1 茎は斜上し、葉は腎円形で小型。
    C1 花は黄色。側弁は上向きし、花柱は両耳が立つ。
      D1 葉は薄く、多少毛がある。高山の湿った草地に多い。
                         キバナノコマノツメ
      D2 葉は厚く。無毛。高山の砂礫地に多い。
                         タカネスミレ
    C2  花は白色で花心が黄色   
                         シコクスミレ
  B2 茎は直立し上方に3,4個の葉をつける。葉は卵型形〜腎形。
    C1 地下茎は短く直立 
                         キスミレ
    C2 地下茎は長く横に這う
      D1 葉は形で急に尖りへりに鋸歯
                         オオバキスミレ
      D2 

オオバキスミレ スミレ科 スミレ属

種としては千島、北海道、朝鮮半島に分布。国内では、本州、北部中部の日本海側に最も多い。本州北中部の低山上部や亜高山の林縁にも群生する。

・地下茎は横に這う。
・根葉は数少ない。長柄がある。心形。へりに鋸歯がある。質は薄い。
・茎葉は3,4個で茎の上部に集まる。葉柄は短い。
・托葉は広卵形で全縁。
・茎上部に2,3個の黄色い花を腋生する。唇弁と側弁に紫のすじがある。
・唇弁の距は極端に短い。

エビネ ラン科 エビネ属

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エビネ ラン科 エビネ属
純絶滅危惧類
県内に広く分布するが、園芸採取により激減している。国内では北海道から沖縄まで広く分布。県内では全域に低地から山地まで広く分布。

A 花は左右相称。内花被の1片(唇弁)は他の花被片と異形。おしべ1〜2個。
 B おしべは外輪の1個が残る。柱頭は中央の1個が退化。
  C 花粉塊は粘着体がないか、先端に粘着体がある。
   D 花粉塊はろう質または角質。やくは脱落しやすい。花序は頂生または側生。
    E 花序は普通側生・
      F 葉は芽の中で片巻状
       G 花粉 は4〜8個
        H 葉の基部に間接がない。

海老根 横に連なった偽球根が海老に似ている

山野の落葉樹林い生える多年草。
葉は2〜3個根生する。
花柄は高さ30〜50センチ。多数の花が総状につく。
ふつうがく片3個、側花弁2個は褐紫色。唇弁が淡紅色。

コミヤマカタバミ カタバミ科 カタバミ属

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コミヤマカタバミ カタバミ科 カタバミ属

A1 地上茎があり、葉は根生および茎上に互生。花は黄色。

A2 地上茎がなく、葉は根生。花は白色または淡紅色。
 B1 地下に鱗茎がある。花は淡紫色で散形花序。
   C1 ・・・・・ムラサキカタバミ
   C2
 B2 地下に根茎がある。花は白色で花茎に先に1個つく。
   C1 小葉は倒心形でかどは円形〜鈍形。包はほぼ花序中央につく。
     D1 根茎は細長く伸び、古い花柄の基部は密集しない。花弁9〜14ミリ。
      E1 そう果は球形  ・・・・ コミヤマカタバミ
      E2 ・・・・・
     D2 根茎は太く、密に古い葉柄の基部に被われる。花弁は14〜18ミリ。
      E1 そう果は楕円形で・・・・ ミヤマカタバミ
      E2 ・・・・・

針葉樹林の木陰に多く見られる多年草
根茎は細く地をはい。先端部には古い葉柄の下部がうろこ状に残る、頂部から数枚の葉を出す。
葉は長い葉柄もち、頂に1個の花をつける。白色または紫紅色
ミヤマカタバミより寒地を好む。

クマガイソウ ラン科 アツモリソウ属

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クマガイソウ ラン科 アツモリソウ属(ORCHIDACEAE Cypripedium )

アツモリソウ属
A 花は左右相称。内花被の1片(唇弁)は、他の花被片と異形。おしべ1〜2個。
 B 唇弁は大きな袋状。おしべは内輪の2個が残る。柱頭3個。
クマガイソウ
A 葉は大きく平行脈があり、長楕円形又は、扇形2〜5個が互生又はほぼ対生。包は幅広い。
 B 葉は2枚でほぼ対生。基部は鞘をつくらない。花は淡黄緑色。
  C 葉は、楕円形。先端は、切形。花は径10センチ。

絶滅危惧�類。既知の生育地点数は10以上。鑑賞、園芸目的の採集圧が極めて強い。生育地は非公開。県内では各地の樹林内でまれに群落が確認されている。
国内:北海道西南部、本州、四国、九州
国外:朝鮮半島、中国に分布

丘陵地の樹下。時には竹林内にはえる多年生草本。日本の特産種。

・根茎は地中を横にはい、節からひげ根を出す。
・茎は直立し粗毛が多く、下部には3〜4のさや状の葉がある。
・上部には無柄の大きな2枚の葉が接近して互生し、対生に見える。扇に広げたように縦ひだが多い。裏面には軟毛がまばらにある。
・4、5月、葉心から高さ15cmくらいの花柄を1本直立させ、頂に大きな花を横向きに1個つける。花の下に緑色卵形の包葉を1個つける。
・内花被2片。被心針形で尖り、下部の内面に細毛と紫点がある。
・唇弁は大きな袋状で懸垂する。袋の表面は淡白色で紅紫色の網状の脈がある。
・芯柱が袋の口をさえぎる。芯柱上部の側面にやくが2個
・背のがく片2個。側がく片2個。

●ショジョウバカマ ユリ科 ショウジョウバカマ属

●ショジョウバカマ ユリ科 ショウジョウバカマ属
LILIACEAE Heloniopsis Orientalis

分類
A 果実はさく果
 B 果皮は厚く、種子は果実内で成熟
  C 地下に根茎がある(対比 鱗茎)
   E 緑色植物で普通葉がある
    H やくは卵形または線形で2室
     I 花柱はわかれない

変種にシロバナショジョウバカマ、ツクシショウジョウバカマがある。

和名 猩々袴 花:猩々の赤い顔 葉:袴
山地の湿ったところに生える多年草

【葉】
根生葉は広がってロゼット状になる。老葉の先端から時には苗を出す特性がある。葉は倒皮針形で基部は次第に狭く、少し草質でなめらか。
【花】
春、新葉の出る前に花茎を直立させ、先端に総状に数個の花を横向きにつける。
花被片は淡紅色〜濃紅紫色で6個、広鐘状をして開く。おしべ6個で花被片より長い。やくは紅紫色
さく果は3つに深くくびれる。種子は線形で両端に糸状のものがつく。

●アカヤシオ ツツジ科

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●アカヤシオ ツツジ科 アケボノツツジの変種
レッドデータブック三重県:順絶滅危惧(NT)既知の生育地点100以上
国内では、本州(福島以西)、四国、九州の冷温地
県内では、鈴鹿山脈の中南部、美杉村、紀北町、大台町

小形の落葉低木で山地に生え、高さ6mになり、多く枝分かれし小枝はやせて細長い。
【葉】
枝の先に5個輪生状につき、楕円形で長さ2.5〜4.5cm。幅1.7〜2.5cm。両端はとがり縁毛がある。葉柄にはひげ状の長い毛がある。

【花】
花は小枝の先に1個つき、やや下向きに葉の出る前に開き有柄で淡紫色。がくは小さく縁毛がある。花冠は鐘状で5裂し、径5cm。上面に黄色の斑点がある。おしべ10本、めしべ1本。
子房は無毛。
さく果は楕円形で熟すと5片にさける。

ヒロハノアマナ ユリ科 アマナ属

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ヒロハノアマナ ユリ科 アマナ属 広葉の甘菜

アマナ属には、アマナとヒロハノアマナがある。
アマナ       葉の長さが15から25㎝、包は2個。
ヒロハナノアマナ  葉の長さが10〜15㎝、包は3個。葉の中央に白線がある。


レッドデータブック三重県:絶滅危惧1B類。既知の生育地点数は5以下。国内では東北地方(福島)から九州(熊本)にかけて分布している。県内ではいなべ市(藤原岳、御池岳)に生育。

ヒロハムギグワイの別名がある。
牧野図鑑
水田の間に残された低湿の原野にはえる多年草。アマナと時に混成する。葉の幅がより広くやや暗い緑色でしまも中央に幅広く1本の白い帯があり、おしべがめしべより短く長短がないので区別できる。

【根茎】
鱗茎は卵形でアマナと似ている。
【葉】
春に葉を2枚出す。葉は広い線形で長さ30センチ内外、地面きわに広がる。質は柔らかくて表面は緑色。主脈にそって白い帯がある。先は狭くなって時には紅色。
【花】
花は3月に葉の間から出る茎の先に開く。
白色で広鐘形。アマナにくれべて少し大きく。外面にはうす紫色のすじがある。おしべは花と同じ高さ、めしべはこれより高い。
さく果は丸みのある3稜の円柱形で丸みがある。先にはくちばし形の花柱が残っている。

イワウチワ イワウメ科 イワカガミ属

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イワウメ科には、イワカガミ属(イワカガミ、オオイワカガミ、ヒメイワカガミ、ヤマイワカガミ)、イワウチワ属(イワウチワ、トクワソウ)、イワウメ属(イワウメ)がある。牧野図鑑では、この科の植物については、イワウメ、イワカガミ、、ヒメイワカガミ、イワウチワが掲載されている。
レッドデータブック三重県:絶滅危惧Ⅱ類、既知の生育地点数は10以下。日本固有種で、国内では本州中部以北。県内では鈴鹿山脈の北中部と伊賀地域に分布する。

分類は
A 葉は束生し、有柄で鋸歯縁、花冠烈片は細烈
 B 花茎の先端に1花つく。種子には翼がない。

【根茎】
根茎は長く横に走る。
【葉】
根出葉は長い柄を持ち、質が厚く光沢がある。葉は円形で波状の鋸葉をもつ。葉の先はくぼみ基部は心形、長さ幅ともに2.5〜3センチ。
【花】
直立する花柄をのばし、その先に淡紅色の花を1個横向きに開く。花柄の基部には数個のりん片がある。ガク片は5個、花冠はろうと状鐘形。花弁の先は細かく裂ける。おしべ5個。めしべ1個。
果実は卵円形で先の尖ったさく果。

岩の上に生え、葉の形がうちわに似ているところから、この和名がつけられた。

●キクザキイチゲ キンポウゲ科 イチリンソウ属

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●キクザキイチゲ キンポウゲ科 イチリンソウ属
 菊咲一輪草
三重県:絶滅危惧Ⅱ類
既知の生育地点数は5以下
日本全土、国外では朝鮮半島、中国、東シベリアの冷温地
県内では、鈴鹿山脈北部(いなべ市)、伊賀市、大台町(宮川)に分布する。

A 果実はそう果
 B 地上につく葉は対生または輪生
  C 花柱は花後羽毛状とならず
   D 茎葉は分裂するか、鋸歯があり、対生又は輪生、花より1センチ離れる。

「根茎」
根茎は地中を横にはい、細長くて節線がある。
茎は1本直立する。
「葉」
根生葉は2回3出複葉で柄がある。小葉は羽状に欠刻。
包葉は茎の先にあって3葉は輪生する。柄がありつけ根は鞘があって広がる。
「花」
包葉の中心から花柄を1本出し、先端に淡紫色の花を開く。
おしべは多数で黄色。めしべも多数で卵形の子房には白色の短毛が密生している。