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トウゴクサバノオ キンポウゲ科 シロガネソウ属

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●トウゴクサバノオ キンポウゲ科 シロガネソウ属
鯖の尾:両側に張り出した袋果の様子に基づく
【生育地】
既知の生育地点は10以上だが、各生育地の個体数は50未満。生育地は、いなべ市、亀山市、伊賀市、津市、松阪市など(三重県レッドデータブック2005)
暖帯林中に生える多年生草本。谷川沿いの湿地に生えるので、河川改修による減少がある。
本種は何種類かあるシロガネソウの仲間だが、三重県内では他の種類はないように思われるので、その意味からも希少といえる。
【茎】
草全体は柔らかく、無毛である。高さは10センチほどで、ひと株から3、4本の茎が出て、葉よりも高く斜めに伸び上がる。4稜、汚紅色。上部に2個の包葉が対生する。包葉は柄が短く3出。
【葉】
根本から生え、葉柄のもとに軟骨状の鞘がある。3出あるいは、鳥足状の5出。小葉は円卵形で縁に鈍きょ歯がある。
【花】
4月頃、茎の先に淡黄緑色の花を開く。細い花柄がある。
がく片は5個で花弁状。花弁は黄色の密槽状となりがく片より短い。おしべ15個内外。袋果は6月で、熟して水平状に開く。

撮影 2007年3月10日 撮影地非公開