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長く山と関わってきて

インターネットが一般的になったころから始めたホームページもかれこれ20年が経過しようとしている。山で味わった感動を伝えたい、共有したい、という思いをかなえてくれるのがインターネットだった。パソコン通信のフォーラムから出発し、インターネットへと移行した。ネットが山仲間をつなぎはじめ、中高年の登山者が急増してきたころと一致する。リンクでサイトがつながり、週末には登山レポートの作成に追われ、仲間のレポートを読み、掲示播での交流が日課になっていた。あれからもう20年が立とうとしている。もう少しで四半世紀だ。最近ではSNSに移行しつつあるが、便利になっただけで、その本質は変わらないと思い。しかし残念なことは、その頃にリンクをした山仲間のページがどんどんと少なくなってきたことだ。20年前の勢いで山は続けられないし、年と共に山の楽しみも多様化してくるだろうが、寂しさは隠せない。自分自身もそうだ。花を愛でる低山ハイキング登山から始まり、それがアルプスに繋がり、低山バリエーションは、アルプスバリエーションに、それが進化してクライミングに、さらにはアルパインのルートに繋がっていった。これから先、挑戦したいルートはいくらでもあるが、体力も気力も年とともに下降するのみだ。山とは末永くついあいたいが、人生この先どんなことが待っているかわからない。

ミノコバイモ ユリ科

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三重県では、絶滅危惧1A類になっている。本種は三重、愛知、滋賀、岐阜に分布するのみ。アワコバイモに酷似するが、花被片の先が鋭形であることとヤクの色が白であること。
牧野図鑑を見ると「こばいも」だけが記載されていて、北陸産のものをコシノコバイモといい、と書かれている。山地により変化があることを意味していると思うが、ミノコバイモ、アワコバイモの分類はない。ちなみに牧野図鑑のアコバイの分布域は、本州中部及び四国の山中谷筋となっている。また、ヤマケイのハンディー図鑑では、バイモ属としてカイコバイモ(甲斐)、コシノコバイモ(越)、ミノコバイモ(美濃)、ホソバナコバイモ(細い花)、アワコバイモ(阿波)、トサコバイモ(土佐)が紹介されている。やはり分布域は本州中部と四国に限定されるようだ。地域ごとに変化していることも、ホソバ名を除くとバイモ属の和名から推測できる。