インターネットが一般的になったころから始めたホームページもかれこれ20年が経過しようとしている。山で味わった感動を伝えたい、共有したい、という思いをかなえてくれるのがインターネットだった。パソコン通信のフォーラムから出発し、インターネットへと移行した。ネットが山仲間をつなぎはじめ、中高年の登山者が急増してきたころと一致する。リンクでサイトがつながり、週末には登山レポートの作成に追われ、仲間のレポートを読み、掲示播での交流が日課になっていた。あれからもう20年が立とうとしている。もう少しで四半世紀だ。最近ではSNSに移行しつつあるが、便利になっただけで、その本質は変わらないと思い。しかし残念なことは、その頃にリンクをした山仲間のページがどんどんと少なくなってきたことだ。20年前の勢いで山は続けられないし、年と共に山の楽しみも多様化してくるだろうが、寂しさは隠せない。自分自身もそうだ。花を愛でる低山ハイキング登山から始まり、それがアルプスに繋がり、低山バリエーションは、アルプスバリエーションに、それが進化してクライミングに、さらにはアルパインのルートに繋がっていった。これから先、挑戦したいルートはいくらでもあるが、体力も気力も年とともに下降するのみだ。山とは末永くついあいたいが、人生この先どんなことが待っているかわからない。