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剱岳登山計画書

剱岳登山計画書

8月13日 立山(6:00)〜美女平〜室堂(7:20)〜雷鳥坂〜別山乗越(11:00)〜剱沢野営場(12:00)
8月14日 剱沢野営場(3:30)〜剣沢雪渓〜長次郎の出合(4:30)〜八ッ峰Ⅴ・Ⅵのコル(6:30)〜八ッ峰の頭(9:30)〜池の谷乗越(10:00)〜長次郎の頭〜剱岳(11:00)〜前剣〜剱沢野営場(16:00)
8月15日 剱沢野営場(6:00)〜別山乗越(7:00)〜室堂(9:30)〜立山(11:00)

八ツ峰上半部ルートガイド(所要時間3〜4時間)
(1)5・6のコル → 6峰 (Ⅱ+程度) 確保なしでどうでしょうか?
   右に向かって延びるバンドをたどり,三の窓側のスラブ状の岩を登る。
   傾斜は強くないが,浮き石が多いので落石注意!
   残置ロープは信用しない

(2)6峰 → 6・7のコル
   6峰は双耳峰(Dフェースの頭,Eフェースの頭)で,
   Dフェースの頭からの下りは懸垂支点があるがクライムダウンできる
   Eフェースの頭からは懸垂かクライムダウン。懸垂支点は頭と一段下にあり,
   頭からだと50mロープ,一段下からだと30mロープでよい。

(3)6・7のコル → 7峰 確保なし
   尾根通しに登る。少ピークを連ねた岩稜。
巻き道がありクレオパトラニードルへ続くので注意

(4)7峰 → 7・8のコル
   三の窓側に懸垂支点がある。30mの懸垂下降(50mロープ2本)。
   あるいは,長次郎側をクライムダウンすることも可能。

(5)7・8のコル → 8峰 確保する。
   三の窓側からやや回り込むようにして凹角を目指す。傾斜が強いので確保で登る。
   傾斜が緩むと左右が切れ落ちたナイフリッジで,このあたりが八ツ峰のハイライト

(6)8峰 → 八ツ峰の頭とのコル
   中間テラス(支点がある)を挟んで,2回懸垂。
   ロープ2本で1回懸垂でもいいが,回収失敗の恐れあり。

(7)八ツ峰の頭とのコル → 八ツ峰の頭  確保なしでどうでしょうか?
   長次郎側に見えるガリーがルート。右上して正面の壁を登る。ホールドが豊富。
   長次郎側に池の谷乗越へ向けての巻き道がある。

(8)八ツ峰の頭 → 池の谷乗越
   池の谷ガリーに向かって40mの懸垂下降
   この斜面は岩が非常に脆く落石には要注意!
   ガリーに人がいないか確認,ロープ回収時も注意。

八ツ峰下半部ルートガイド(所要時間4〜5時間)
(1)長次郎谷から1・2峰間ルンゼを詰める 
   所要時間1時間20分、標高差400m
   左手のスラブ帯の下にある2つの岩屋が目印
   八ッ峰縦走の最初の核心ともいえる
   1・2峰間のコルは狭い

(2)1・2間のコル → 2峰
   ハイマツ混じりのスラブ
   2峰からの下りは、長次郎側へ下ってから、25m懸垂下降すると、2・3のコルへ
   

(3)2・3のコル → 3峰
   ハイマツ帯のスラブを尾根にそって登る。
3峰からの下りは、岩壁の中央を20m懸垂下降。

(4)3峰 → 4峰
   スラブをつなぐ、快適な登攀
   4峰からは三の窓側へ40mの懸垂下降
   急なガリー内に降り立つので注意。着地点からはコルへの登り返しはなく、
   三の窓側を巻きながら5峰を目指す

(5)5峰 → 5・6のコル
   長次郎側へクライムダウンと懸垂下降1ピッチ、
   バンドを回り込み再び懸垂下降で5・6のコルへ

* 時間があれば6峰のCフェースをやりたい