今年は北アルプスでの山岳事故が多いようだ。
年齢別に見るとやはり、50代から60代の中高年に多く、岩場での転倒滑落によることが多いようだ。浮き石に乗ったり躓いたりなど、バランスを崩しての転倒が事故につながる。つまり岩場での転倒はイコール、滑落につながる。はしごや、鎖なしでは通行できないようなところでは案外、登山者はかなり気を遣うので事故は起こりにくい。長い行程の中には「ここちょっといやだな」と思うような所が何カ所かある。疲れているので「まあいいだろう」と自分なりに判断してしまったとき、それが「人生に落とし穴」かもしれない。登山者はある程度自身があるからこそ、危険な山域に入れると思う。しかし心の隙はいくらでもあるだろうし、それに気づかないからこそ平気でいられるのだろう。
これからも山とは真剣に付き合わなければならない。