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歩人倶楽部(Photo Club)の更新記録等
三重県では、絶滅危惧1A類になっている。本種は三重、愛知、滋賀、岐阜に分布するのみ。アワコバイモに酷似するが、花被片の先が鋭形であることとヤクの色が白であること。
牧野図鑑を見ると「こばいも」だけが記載されていて、北陸産のものをコシノコバイモといい、と書かれている。山地により変化があることを意味していると思うが、ミノコバイモ、アワコバイモの分類はない。ちなみに牧野図鑑のアコバイの分布域は、本州中部及び四国の山中谷筋となっている。また、ヤマケイのハンディー図鑑では、バイモ属としてカイコバイモ(甲斐)、コシノコバイモ(越)、ミノコバイモ(美濃)、ホソバナコバイモ(細い花)、アワコバイモ(阿波)、トサコバイモ(土佐)が紹介されている。やはり分布域は本州中部と四国に限定されるようだ。地域ごとに変化していることも、ホソバ名を除くとバイモ属の和名から推測できる。
●イワザクラ サクラソウ科 サクラソウ属 岩桜
primuraceae primula
<分類>
A 子房上位。おしべ5個で仮おしべがない。
B 花冠には細長い花筒があり、上部は5裂に広く開く。
C 葉は根際に束生。その間から花茎をのばし、散形花序をつける。
D おしべは、花筒中部につき、花糸は筒をつくらない
E 花筒は細長くより長い。
レッドデータブック三重県:絶滅危惧㈼類
国内では本州(岐阜、三重、紀伊半島』、四国、九州中部
県内では、いなべ市、菰野町、津市、松阪市、大台町で記録がある。生育地は非公開。
【根茎】
【葉】
数枚が根際に集まり、軟毛のある長い柄をもつ円形で径4〜7cm。基部は心形で、縁は浅く裂け、裂片には不揃いの低い鋸歯がある。上面は無毛。高さ15cmほどの花茎を出し、頂に紅紫色の柄のある花を2〜4個散形に開く。
【花】
ガクは緑色で5裂してとがる。花冠の筒部は細く、長さ15〜20mm。上部は5裂して平らに開き、径2.5〜3cm裂片は深く2裂する。おしべは5個、めしべ1本。
果実は細い円柱形のさく果で長さ1.5〜2.5cm。縦に5裂して種子を散らす。
先日、当WEBページに掲載した、ミツバコンロンソウだが、三重県レッドデータブックを見るとどうやら、絶滅危惧類になっていた。既知の生育地数5以下、各地点個体数250未満。現状は、伊賀市青山町1,松阪市飯高町1となっている。
アブラナの類はまとまって生えることが多いし、あまり気にとめていなかった。確かにハタザオの類とは葉の形が違ったので、気になっていたのだが。