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■北穗高岳(北アルプス)
〜滝谷ドーム中央稜&北壁のクライミング

レポート No.982
日時:2016年8月12日13日14日
参加者:
むらかみさん、カトリーヌ&ハッシー、Tjさん、隊長、うさぎ

8月11日 鈴鹿(7:00)〜春日井(8:20)〜沢渡(12:00)
8月12日 沢渡(5:30)〜上高地(6:00)〜カッパ橋(6:40)〜横尾(10:45)〜本谷橋(12:10)〜涸沢(14:45) ハッシーさんたちは白出を上がり奥穂ベース
8月13日 涸沢(3:30)〜南陵〜ドームで合流(7:15)〜ドーム中央稜取付(7:55)〜(8:00)ドーム登攀(11:30)〜北穗高小屋(12:10)
8月14日 北穗高小屋(5:30)〜ドームで合流(6:00)〜北壁取付(6:35)〜(6:45)北壁左ルート登攀(9:30)〜縦走路(10:00)〜ハッシーさんたちは奥穂ベースへ〜(11:30)涸沢ベース(12:20)〜横尾〜徳沢〜上高地(6:05)〜沢渡(6:40)〜お風呂〜(20:40)松本(9:15)〜春日井(0:05)〜鈴鹿(1:15)

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滝谷ドーム中央稜の登攀 さて中央稜だが、滝谷にあって岩が安定していること、アプローチが良いこと、登攀内容は変化に富んでいることなどが、このルートの人気を支えている。この日もすでに2パーティーが先行していたようで、若干待ち時間が発生した。

1ピッチ目 40m 先行パーティが登り終えたところでスタートをかけた。フェイスからチムニーに入るルートで、核心はチムニーの所か?入りすぎると苦しなる。外のスタンスを有効に使いたい。リードの場合、適度にハーケンが打たれているのでプロテクションには困らない。長いルートなのでロープの流れに注意。最後はチョックストーンを左から通過しチムニーに入る。狭いのでフォロー作業が窮屈だ。

       
1ピッチ目のリード

    

    
身体の小さい兎は狭いチムニー系統が得意

    
身体をつかってじわじわとのぼってくるカトリーヌさん

    
最後は左のフェースに出て登攀完了

それにしても、3000mの高所でのクライミングは厳しい。ムーブを続けるとすぐに息が上がってくる。前回は濡れた壁を必死で登っていたが、今回は天候に恵まれ、経験値も上がっているので、壁がよく見えていた。

         

2ピッチ目 40m このピッチは、フェイスからカンテ、そして再びスラブ状のフェイス。高度感もあり面白い。カンテの所の写真を撮りたかったが、フォロー地点からは見えず。写真はすべて、最後のフェイスのところ。第3尾根からハッシーさんがこちらを見ていた。写真お任せ。

        
高度感のあるフェイスから離陸

フェイスからカンテに回り込む。ハーケンが連打されているが、手と足はあるので、充分フリーでいける。

      
右:カンテを見上げる、ハーケンが連打

最後はスラブ状のフェイスの登攀。ここはプロテクションにリングボルトが使える。細かいが足も手もあるのでフリーでOK。

    

    

    
第3尾根でハッシーさんが見ていた      むらかみさん2ピッチ目終了

3ピッチ目 40m ガレ場を1ピッチ。歩きでもいけるが、先行の2パーティーがいたので、時間調整でスタカットでロープを伸ばした。

        
第3尾根からハッシーさんが撮影 3ピッチ目の登攀

        
3ピッチ目のガレ場

4ピッチ目  30m クラックとフェイスのルートで、核心はかぶり気味にクラック。残置のカムが2個あった。1個はハッシーさんのカムのようだ。乗り越しはフレイクを上手く使えば。

        
4ピッチ目のリード

    
クラックの乗り越し        背中にはいつも槍がある

    
4ピッチ目のテラスを見下ろす、後続のむらかみさんたちが登攀準備

    
左:第4尾根のツルム  右:むらかみパーティーの登攀     

5ピッチ目 20m クラックのある凹角で、皆さんそれぞれ登攀を楽しんでいた。左のカンテで抜けるのもよし、右のクラックで抜けるのもよし、わざわざレイバックで抜けるのもよし。もっと登攀を楽しみたいが、中央稜はこのピッチでおしまいだ。

         

        

    

         
このロケーションは素晴らしい、左のカンテから抜けるむらかみパーティー


登攀完了

11時30分、登攀完了。ドームの頭でしばし休憩。なんとも贅沢はロケーションなこと。天候にも恵まれ、3度目のアタックチャンスに恵まれたことに感謝!感謝!ドーム北壁をやる時間はたっぷりと残っているが、予定通り午後は、北穂高小屋のテラスで、おいしいものを食べて、いい景色を見て楽しむことにした。


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