■北穗高岳(北アルプス) |
レポート No.982 |
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8月11日 鈴鹿(7:00)〜春日井(8:20)〜沢渡(12:00) |
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滝谷ドーム中央稜の登攀 さて中央稜だが、滝谷にあって岩が安定していること、アプローチが良いこと、登攀内容は変化に富んでいることなどが、このルートの人気を支えている。この日もすでに2パーティーが先行していたようで、若干待ち時間が発生した。 1ピッチ目 40m 先行パーティが登り終えたところでスタートをかけた。フェイスからチムニーに入るルートで、核心はチムニーの所か?入りすぎると苦しなる。外のスタンスを有効に使いたい。リードの場合、適度にハーケンが打たれているのでプロテクションには困らない。長いルートなのでロープの流れに注意。最後はチョックストーンを左から通過しチムニーに入る。狭いのでフォロー作業が窮屈だ。 それにしても、3000mの高所でのクライミングは厳しい。ムーブを続けるとすぐに息が上がってくる。前回は濡れた壁を必死で登っていたが、今回は天候に恵まれ、経験値も上がっているので、壁がよく見えていた。 2ピッチ目 40m このピッチは、フェイスからカンテ、そして再びスラブ状のフェイス。高度感もあり面白い。カンテの所の写真を撮りたかったが、フォロー地点からは見えず。写真はすべて、最後のフェイスのところ。第3尾根からハッシーさんがこちらを見ていた。写真お任せ。 フェイスからカンテに回り込む。ハーケンが連打されているが、手と足はあるので、充分フリーでいける。 最後はスラブ状のフェイスの登攀。ここはプロテクションにリングボルトが使える。細かいが足も手もあるのでフリーでOK。
3ピッチ目 40m ガレ場を1ピッチ。歩きでもいけるが、先行の2パーティーがいたので、時間調整でスタカットでロープを伸ばした。 4ピッチ目 30m クラックとフェイスのルートで、核心はかぶり気味にクラック。残置のカムが2個あった。1個はハッシーさんのカムのようだ。乗り越しはフレイクを上手く使えば。
5ピッチ目 20m クラックのある凹角で、皆さんそれぞれ登攀を楽しんでいた。左のカンテで抜けるのもよし、右のクラックで抜けるのもよし、わざわざレイバックで抜けるのもよし。もっと登攀を楽しみたいが、中央稜はこのピッチでおしまいだ。
11時30分、登攀完了。ドームの頭でしばし休憩。なんとも贅沢はロケーションなこと。天候にも恵まれ、3度目のアタックチャンスに恵まれたことに感謝!感謝!ドーム北壁をやる時間はたっぷりと残っているが、予定通り午後は、北穂高小屋のテラスで、おいしいものを食べて、いい景色を見て楽しむことにした。 | 8/12 | 8/13 | 8/13-2 | 8/13-3 | 8/14 | 8/14-2 | |
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