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2007年10月13、14日 加賀白山

 

加賀白山(平瀬道)2007年10月13、14日 No.425 じんじんさん、ふーみん、隊長、うさぎ 〜恒例の白山山行、平瀬道の紅葉は遅れ気味だが、室堂周辺は見頃〜
10月12日 自宅(22:00)〜四日市東IC〜名古屋高速〜名神〜東海北陸道〜荘川IC〜平瀬道登山口(1:05)
10月13日 平瀬道登山口(6:13)〜大倉山(8:55)〜(11:30)室堂(12:20)〜(12:50)御前峰(13:05)〜御池めぐり〜室堂(2:30)〜トンビ岩コース〜南竜ケ馬場テントサイト(16:00) 累積標高 +1400m 歩行距離 13km
10月14日 南竜ケ馬場テントサイト(6:20)〜エコーライン〜(7:45)室堂〜周辺の紅葉狩り&その他〜室堂(8:45)〜昼食〜大倉山(10:40)〜平瀬道登山口(12:05)〜露天風呂〜自宅(16:05) *コースタイムは、撮影と小休止等を含みます。【カメラα100レンズvario sonnar DT16-80mm】 Photo Album

10月の中旬、今年も白山の紅葉を見に出かけた。紅葉前線は思ったより通過が早いし、年によって時期を読むのは難しい。他の山域を候補には上げてみたが、結局は白山に落ち着いた。駆け足で歩き回るのももったいないので、今回はテント泊でゆとりを持たせた。室堂の山小屋の営業は15日まで、テントサイトのある南竜山荘はすでに営業を終えているという状況だ。

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 自宅を21時に出発したが、高速入り口手前で忘れものに気づき取りに帰る。1時間のロスタイムとなった。結局、自宅出発は22時で、平瀬道登山口着は1時となった。満点の星空だが、放射冷却で車内の温度はぐんぐん下がるが、毛布を被って朝まで熟睡する。5時間に目覚ましで眼を覚まし、おにぎりを食べて準備をする。そこへじんじんさんが到着。昨夜は道の駅で車泊だったようだ。平瀬道登山口前の駐車スペースはほぼ満車になっていた。6時過ぎに平瀬道登山口を出発する。


登山口からブナ林が始まる。少し色づき始めている

この平瀬道は、岐阜県側からの唯一の一般登山道で、豊かなブナ林から登りが始まる。大倉山付近のダケカンバ林も見事で、白山随一のカンクラ雪渓があるが、白山の主峰の御前峰と大汝峰を見上げながら登山できるのが特徴だろう。

 
オオカメノキの紅葉

 


槍、穂高

 白水湖を背にグイグイ高度を稼いでいく。漆の木やオオカメノキ、ツタウルシが色付き始めた豊かなブナ林が、徐々にダケカンバやミヤマハンノキの樹林に変わっていく。それとともに樹間からの展望が得られるようになり、北から順に槍、穂高、乗鞍、御岳が雲上に並ぶ。高曇りだが空気の透明度が高く遠望が利いている。


主峰 御前峰と剣が峰


ダケカンバが少し黄色くなってきている


ハウチワカエデの紅葉と御前峰


大倉山2038m付近のダケカンバ


ナナカマドの紅葉

 登りが一段落すると大倉山は近い。西側が開いた雰囲気のいいダケカンバ林が続く。期待していた紅葉だが、標高が2000m当たりではまだ色づき始めたばかりで黄緑色をしている。西に見える(石川、岐阜)県境稜線のアルプス展望コースの斜面のダケカンバが朝の斜光でコントラストを増し、谷の複雑な造形が浮かびあがっている。

 大倉山の手前で御前峰と剣ガ峰への展望がぐっと開けてくる。大小カングラ雪渓のある、大白水谷、転法輪谷斜面のダケカンバやウラジロナナカマドの紅葉のすばらしい。レンズを取り替えて、何度もシャッターを切る。白山にはいくつも登山道があるが、山頂を見上げながら登ることができるのがこのコースの特徴でもある。山名を記した標柱があるので大倉山2038mであることがわかるが、緩やかなピークなので素通りしてしまうところだ。少し歩くと大倉山避難小屋が見えてくる。真新しさはないが、小ぢんまりとした落ち着いた雰囲気の小屋だ。ここで小休止を入れ、これから先の急坂の登りに備える。


大倉山避難小屋

 高度を上げるにつれて落葉樹の色づきが良くなってくる。標高にして100mといえばわずか気温の差だと思うが、積算するとはっきりとした差が出るのかもしれない。いずれにしろ植物はこの差に敏感に反応している。まるで化学で使う試験紙のようだ。


2000m以上でやっと色づいている

 谷が狭くなりハイマツ帯に入ると登りがひと段落すると室堂平は近い。カンクラ雪渓の紅葉が見事な色彩を放っている。先を急ぐ山旅でもないので、重いザックを下ろして天空から俯瞰する絶景を楽しむ。御前峰の斜面が眼前に迫っている。茶褐色を主体とした冬枯れた景色に慣れた目に、白色の山体を覆うハイマツの緑色が実に鮮やかだ。点在するナナカマドの赤色がアクセントになっている。


大倉山付近の紅葉と三方崩山

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2007年10月14日 Copyright (C) 2007 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home