■八ッ峰&剱岳(剱岳) 2019年7月25日〜27日 No.1234 |
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| ページ1 | ページ2 | ページ3 |ページ4 | ページ5 | 登攀日 2時に起きて食事をした。今日はロングルートなのでしっかりと食べた。ヘッデンを頼りにまずは剱沢雪渓までおり、アイゼンを装着し雪渓を下った。歩きやすい雪面で快調に下って、長治郎出合に到着した。心配された雪渓の状況だが、出合から見上げる限りしっかりと繋がっているようだった。
長治郎谷 ちょっと話は古くなるが、映画「点の記」で有名になった長治郎谷だが、八ッ峰やチンネをやるにはこの谷を登ることになる。何度もこの谷は使っているが、その年の積雪状況により雪渓が寸断されて使えないこともあった。今年は雪解けが遅れたのでそれほど心配する事はなく、想定通りしっかりと上部まで繋がっていた。平蔵谷と共に登山地図にはバリエーションルートとして紹介されているが、しっかりとした装備がないと難しいだろう。
長治郎谷の1,2峰間ルンゼの状況を確認しながら登って行くと、雪渓の最狭部で横にクラックができはじめていた。近くにはマンホールほどの穴が開いていて水流の音が聞こえていた。雪渓は安定しているように見えても、下の状況までは確認できないので怖さがある。
熊の岩が近づくと 今日登攀する6峰の取り付きが気になり出した。どうも雪渓が繋がっているようだ。繋がっているのはいいが、シュルンドがどれだけできているかが気になった。とりあえず取り付きまで頑張る。熊の岩手前になると雪渓の傾斜もきつくなる。
Cフェイスの基部はシュルンドが開いていたが、うまく降りることができた。ところが開始点までは入ることができず、少し手前からのフェイスからスタートになった。今回はグレードが低かったのでクライミングシューズは持ってこなかった。しかも濡れていてよく滑る。カムでプロテクションをとりながら慎重なスタートになった。クラシックルートは普通の登山靴で開拓されているので、先人の気持ちになって登攀を楽しんだ。
ガスで見通しが悪くなってきたので、20m前後でピッチを切りながら登った。 青空はあるがガスがまとわりついてすっきりとしない。肝心のナイルリッジのところはガスで撮影ができず残念だった。皮肉にも後続のパーティーがナイフリッジにさしかかるとガスが晴れた。
| ページ1 | ページ2 | ページ3 |ページ4 | ページ5 | OLYMPUS E-M5U Lumix 12-60mm | |
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