■唐沢岳幕岩(北アルプス) |
レポート No.909 |
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9月20日 鈴鹿(6:00)〜(11:50)七倉臨時駐車場(12:10)〜タクシー〜高瀬ダム(12:30)〜堰堤(13:30)〜金時の滝(13:45)〜B沢分岐(16:00)〜大町の宿(16:30) |
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プロローグ 何度も計画に上がっていたが、天候などの条件により流れていた幕岩だが、今回やっと実現することになった。 今回の「大凹角ルート」は幕岩の入門ルートで、岩壁の右の方にあり、下降に使う右稜に隣接している。トポを見ると9ピッチでグレードは人工を交えたW程度だそうだが、その通りに行かないのがアルパインクラッシックルートだ。たくさんは今回が6回目だそうで、幕岩を把握しているのでルートファインディングなどのアドバイスは心強かった。 アプローチ 七倉温泉11時30分に集合ということで計画がスタートした。朝6時に出発すれば大丈夫だと踏んでいたが、連休の混雑で中央道の岡谷と塩尻で事故渋滞が発生し、到着が30分ほど遅れてしまった。修正できる範囲だったのでよかった。七倉温泉の駐車場は満車でダム下の臨時駐車場に回されて。タクシーで高瀬ダムへ12時30分に到着した。ダム下からは唐沢の奧に幕岩が衝立のように立っていて、今回の目標が補足できた。テント装備(2泊分)、クライミング装備の詰まったザックは、どれだけうまく節約しても20kgにはなる。内訳は概ね、テント装備が10kg、クライミング装備が10kgだ。クライミング装備は今回、50mダブル1本、ヌンチャク10本、スリング60cm5本、スリング120cm3本、ロープスリング4本、ハーネスなど個人装備1式、ハンマー1本、ナッツ1セット、ジャンピング1,リングボルト3本、ハーケン3枚、カム5個、カラビナ8個など。 唐沢 幕岩までは唐沢の遡行に終始する。左岸から入り滝の手前で右岸に徒渉し、そのまま右岸を高巻いた。壊れかけたアルミのハシゴが設置されていたが使えなかった。帰路はここを安全のために懸垂で降りた。
右岸をそのまま進むと堰堤がありアルミ製のハシゴが掛かっている。それはいいが、問題はハシゴまでが通れないので、石を投げ入れて土木工事。10分ほどで、流木と石で立派な道ができた。 次は金時の滝。ここは左岸の岩屑で埋まったルンゼを登るが、ズルズル、ガレガレでかなり悪い。手がかりの岩が剥がれるし、落石せずに登るのは不可能。4人が連なって登ることにした。距離的には100mくらいでフィックスが張られていた。最後の数mは立っていてクライミング状態。帰りはここを50m2回の懸垂で下った。 金時の滝を過ぎても谷は深く、所々で岩壁崩れ大小の岩が谷になだれている。足早に通過したいがザックが重くて身体のバランスを保つのに力を奪われて早く歩けない。休憩を入れながら遡行していくと正面に幕岩が近づいてきた。B沢分岐まで来ると幕岩は近いが、まずはワシの滝を左岸から巻く。ここも悪いがそれ以上に草が茂っていてルートが判然としない。巻にはフィックスがあった。滝上もガレていて悪い。 大町の宿 ワシの滝を越えて直ぐに右手の一つ目の窪地を登って行く。このルンゼは右稜のコルへと通じている。大町の宿は、この窪地を100mほど登り右の踏み跡をたどったところにあった。大阪からの1パーティーがあった。少し場所を空けてもらテントは2つ張らせてもらった。たくさんは6回目だそうだが、他のパーティーがあったのははじめてだそうだ。テント3張りで満員御礼になった。岩屋にはパイプ日本で水が引いてあり、水汲みの心配はない。大阪のパーティーは明日、「畠山ルート」をやるようで、今日は取り付きを偵察したようだ。テントを設営し、ゆっくりと食事して18時過ぎにシュラフに潜り込んだ。うさぎは大町の宿で温泉に入れると思っていたらしい。 |
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2015-9-23 Copyright (C) 2015 k.kanamaru. All Rights Reserved. home |