■燕岳(北アルプス) |
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レポート No.849 |
〜今年の冬山第一弾は燕岳〜 |
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24日 自宅(19:00)〜燕山荘冬期駐車場(23:30) |
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二日目 中房登山口〜燕山荘 朝食は6時なので5時半にアラームで活動開始。できれば少しでもザックを軽くしたいが、最初から必要最小限の装備なので減らしようがない。もし減らすとすれば、まず使わないだろう、必要最少限の登攀具だ。これは吹雪かれたときやちょっとしたレスキューのためのもので、歩きの人から見ると不要なものになる。しかし年の半分の山行がクライミングやバリエーションなので、装備してないと不安になるのはクライマーの視点だろう。 燕岳は過去に3度登っている。日帰りの場合、登山口から燕山荘まで約3時間で登っている。標高差が約1300mくらいなので妥当なタイムと思うが、その時はまだ若かった。それに今回は積雪期なので条件が違う。しかしもし、倍の時間がかかったとしても6時間なので、それほど構える必要もはいだろう。朝食を終えすでに2パーティー3人が出発している。我々も登山口でアイゼンを装着しいざ入山。少し着込みすぎたので、すぐに今度調節のために小休止を入れた。その間に若い男女に抜かれたので結局、最後尾で登ることになった。 登るにつれ積雪は増してきたが、しっかりとしたトレースがありまずまず歩き安い。しかし少しでもレースを外すと、踏み抜いてしまい太ももまで入ってしまう。足を抜くのが大変だ。 合戦小屋 合戦小屋で軽く食事しここから先は樹林から出て行く。合戦小屋と言えば、スイカ売りのお姉さん。日帰りで夏、コマクサ見に来たときに食べたスイカのおいしかったこと。その合戦小屋は雪に埋まっていた。この辺りが森林限界で尾根に上がると状況が一変しそうだ。 直登ルート あえぎながら急登をしのぎ合戦尾根のP2488.2に乗った。風はそれほどでもないがガスで視界が悪い。目印の竹竿が頼りだ。夏道はここから山腹道になるが冬場は尾根の直登ルートが設定されている。10mくらいの間隔で立てられているので安心だ。だが時折強風に飛ばされそうになり耐風姿勢をとることも。強風に耐えながらの急登は辛い。ガスの切れ間から山荘が見え隠れし、手の届きそうな距離だが、なかなか近づいてこない。 燕山荘 やっと燕山荘に到着した。やれやれと思いきや、小屋をぐるりと回り込まないといけないが、稜線へ出るや、強風のために立っていられない。 体重の軽いうさぎは、たこのようにふわふわと飛びそうになっている。後からザックを押さえ、なんとか玄関にたどり着いた。今回の核心は小屋を回り込むところだった。小屋に入ると暖かくてまるで天国のようだ。強ばった身体と心が緩んでいくのが実感できた。 受付を済ませ、乾燥室で登山用具類を乾かし、とりあえず寝床に案内してもらう。カーテンがあり個室の様な部屋だ。いい感じ。燕山荘は過去に3度訪れているがまだ宿泊したことがなかった。いい小屋だとは聞いていたが、細かいところまで行き届いていていい雰囲気だ。食事も期待できそうだ。 夕方になり青空が覗きだした。予報通り天候が回復しているようだ。小屋から出てチャンスを狙ってシャッターを切った。撮影している間にもカメラが冷えてしまい、小屋に戻るとレンズが凍り付く。今回カメラはLumixGM1SとGX1を持参したが、仕様の動作温度を見ると0〜40 ℃ となっているが、外気温はマイナス20 ℃。しかし問題なく作動していた。 夕食は17時30分、中房温泉から7人が上がり、ゲートから2人上がってきたので、この日の宿泊者は合計9人とほぼ貸し切り状態。人数が少ないので図書休憩室で食事。豚の角煮と白身魚のマリネ、野菜サラダや豆腐がついて、手凝った料理でおいしかった。味噌汁とご飯をおかわりしてお腹いっぱいになった。冬山だからしっかり食べないといけない。昨日までクリスマスツリーの撤去で寂しくなったが、バケツで作ったアイスキャンドルが雰囲気作りに役立っていた。 現在の閲覧数 |
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2014-12-28 Copyright (C) 2014 k.kanamaru. All Rights Reserved. home |