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■瑞籬山(山梨)

レポート No.797
日時:2014年4月26日27日
参加者:たくさん、ほんまさん、すえつぐさん、隊長、うさぎ

〜大ヤスリ岩と不動沢でクライミング

26日 瑞籬山荘登山口駐車場(7:50)〜富士見平小屋(8:40)〜(10:20)大ヤスリ岩@瑞籬山2230m(15:30)〜登山口駐車場(17:40)〜みずがき山自然公園キャンプ場(18:00) 
27日 自然公園キャンプ場(7:20)〜不動滝林道駐車地(7:50)〜(8:20)不動沢屏風岩(17:00)〜駐車地(17:30)〜自宅(21:30)
大ヤスリ岩:ハイピークルート5.9、5.9、A1
不動沢屏風岩エンペラー・タワー:寒々ルート5.7、皇室への招待5.10c
不動沢正面壁:おしん5.8、不動沢愛好会ルート1ピッチ目5.7〜5.10a

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プロローグ 瑞籬山2230mは奥秩父の山で百名山の一つに数えられている。今回は連休の序盤で、天気にも恵まれ、一般登山者で賑わっていた。「がき」は崖を意味するらしく、山全体が岩峰であることから容易に想像できる。我々の目的はクライミングで、お隣の小川山と共にフリークライミングの山として多くのルートが開拓されてきた。以前から行ってみたい山だったので、たくさんの計画に便乗することになった。

アプローチ 鈴鹿を22時30分に出発、小黒川SAで車泊。タクさん達と6時半に須玉IC出口で待ち合わせした。コンビニで食料などを調達し瑞籬山荘登山口駐車場に向かった。駐車場は盛況で、今日は、多くの入山者があるようだ。我々もギア類を選定し7時50分に出発した。

   
瑞籬山荘登山口P      ミズナラ、カラマツ林が続く

   
左:富士見平小屋         右:残雪があり、ツルツル滑った

50分ほど歩いて「富士見平小屋」に到着。小屋の前一体がキャンプエリアになっていた。ミズナラ林になっていて雰囲気はよかった。ベンチに腰を下ろし休んでいるとすぐに身体が冷えてきた。天気は悪くないが、気温は低いようだ。小屋を過ぎ、天鳥川南沢を渡渉すると再び登りに転じる。このあたりから残雪が氷化していて、沢への下りが核心になった。毎年この季節に来ているタクさんも、残雪があるのは珍しいとのこと。さて、沢からは約350mの登り。傾斜もあって1時間強の登りはきつかった。

      
左:桃岩   右:山頂付近の大ヤスリ岩、本日のターゲット

大ヤスリ岩 大ヤスリ岩は、山頂直下の岩塔で、山頂からはよく見えそうで際立っている。山頂には行かなかったのでどう見えるかわからないが。大ヤスリ岩周辺には何本かのルートがあるようで、そのほとんどが5.10クラス。唯一、弱点をついたクラックルートがあり、「ハイピーク・ルート」と命名されている。3〜4ピッチで5.9A1となっている。


ハイピーク・ルートの取り付きから見上げる

1ピッチ目 登攀は2パーティーに別れることになった。私とうさぎ、タクさんとほんまさん、すえつぐさん。取り付きで登攀準備。不要な物をデポする。といっても余分なおやつとギアを運んできたザックくらいだ。おやつはザックに入れず、レジ袋に入れておいたのがいけなかった。
 さて、登攀開始。コーナークラックに残置が有ったが、念のためにカムをセットする。壁は立っているがハンドが決まり、スタンスもしっかりとしている。クラックを抜けるとフェースを右にトラバースしワイドクラックへ入る。フェースのトラバースはリングボルトがありA0。このクラックも残置が多い。抜けたところにハンガーボルトがあるが、タクさんの指示通りスルーしてルンゼ(岩の隙間)を歩いて抜け、出口の岩にスリングを掛けてピッチを切った。松の木が生えていて、まさしく日本庭園のようだ。

  
1ピッチ目、コーナークラックからトラバースへ

     
左:フェースのトラバース後チムニーへ  右:取り付きを見下ろす

     
左:1ピッチ目のテラス(日本庭園みたいな)で  右:覗き窓から金峰山が見える

2ピッチ目 階段状のランペに沿って斜上しテイク。残置もあり易しい。その先で凹角に入りロープを伸ばす。最後はステミングでもいけるが、右のフェースに人工用のリングボルトが2本あり、スリングをかけてA1。展望の良い広いテラスに出た。山頂から丸見えで、登山者がこちらを見下ろし、手を振っていた。曇りがちな天気で風もありすぐに身体が冷えてきた。ここは標高が2200mあり、もともと気温が低い。防寒用のダウンを持ってくるべきだったと反省。後続を待って、メインディッシュに備える。


2ピッチ目のリード

       

       
左:2ピッチ目の階段状ランペ  右:日本庭園


広いテラスから日本庭園を見下ろす

    
フェースを人工で登るうさぎ


広いテラスから見る瑞籬山の山頂

    
テラスにて小休止          後続の登攀

     
すえつぐさん           ほんまさん

セカンドのすえつぐさんとほんまさんはステミング。どこまで足が開くかな。


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