■コブ尾根@奧穂高岳(北アルプス) |
レポート No.750 |
【8月16日】 鈴鹿(5:20)〜四日市(6:00)〜平湯アカンダナP(9:30)〜上高地(10:10)〜岳沢登山口(10:35)〜(13:40)岳沢小屋野営場(14:50)〜コブ沢取付(15:40)〜テント場(16:40) |
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ジャンダルム登攀 13:30 一般道を使えば簡単にジャンダルムのピークに立つことが出来るが、それではクライミングの重装備がかわいそうだ。ジャンダルムの基部を東側に回り込むと岩壁に×印がつけられた。このペンキマークは一般登山者が取り付かないようにしているようだ。 さて最後の仕上げもsskさんリード。1ピッチの易しいルートだが、途中に少し核心があったがあっさりとクリアし、3年振りのピークを踏んだ。 ジャンダルム〜天狗のコル さて時計を見ると13:30になっていた。ガスが少し出てきたこともあり、下山時間も気になるので、そろそろピークを切り上げることにした。畳岩の頭まで戻り、ジャンダルムと飛騨尾根を振り返った。次の登攀は飛騨尾根にしようか?登攀プランが頭に描きながら、畳岩の頭をあとにした。 ジャンダルムから天狗のコルまでの稜線は一般登山道とはいえ気の抜けない区間だ。3年前に歩いたときの記憶が所々で蘇ってくる。この区間はほとんどが下りなので体力的には楽だが、テント装備の縦走者は辛そうだった。私たちの軽装備を見て怪訝そうな顔をしていた。縦走が目的の登山者にとってはそうみえるのだろう。難路といわれるが、一般道は安心感があった。 天狗のコル〜岳沢 14:50 一般登山道は安心感があり、ぶらぶらと歩いて天狗のコルに到着した。この間に何組かの宮グループと行き交ったが、奥穂高小屋までいく頃には日没になっているかもしれないなと心配になった。さて最後の難題は天狗沢の下降だ。登りに使えばそれほど問題はないが、下降に使うと簡単にはいかない。登山道といっても波線ルートで、積極的に使うルートではなく、どちらかというとエスケープルートだ。バリエーションではないので、白ペンキマークが随所にあるため、ルートを間違えることはないだろう。難儀だったのは、ぐずぐずの岩がなだれるので足を取られることがしばしば。落石を起こすまいと思っても、止めることはできない。3人が固まるか、大きく離れるかどちらかで、中途半端はいけない。どうしても岩がくずれるので、ガラガラさせながら開き直って激下り。 畳岩 最初は畳岩に沿って降りていくが、雪渓の手前から右岸に移動し草付きの尾根に導かれていった。岩に書かれた白ペンキの目印があるおかげて、登山ルートであることがかろうじて確認できる。天狗沢の左岸岩壁は、板状の岩が何層にも積み重なった構造になっているのが、畳岩のいわれになっていると思われる。剥離しやすく脆そうなので、登攀対象にはならないだろう。安定した岩ならハイマツなどが進入してもおかしくない標高だが、植物が進入し定着するよりも早く、風化作用で岩が剥がれ落ちているのかもしれない。
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2013-8-18Copyright (C) 2013 k.kanamaru. All Rights Reserved. home |