奥穂高岳南稜(北アルプス)2012年7月15日16日 ホーム |
■奥穂高岳南稜(北アルプス)2012年7月15日16日No.681 とっちゃん、うっちー、隊長、うさぎ トリコニーT峰 ここから先はい少しハイマツ帯があるが背が低く歩きやすい。それを過ぎると草付きの斜面になり踏み跡が続いていた。シナノキンバイ、ハクサンイチゲの群生が見事だった。草付きが岩峰帯に変わるところがトリコニー1峰の基部らしい。これからの登攀に備え、給水とエネルギー補給て1本入れた。
さて、トリコニー1峰の登攀だが偵察してみるといくつかルートがとれるようだ。滝沢側に回り込んで登ってみたが、岩の隙間をまたぐところが女性には広すぎたので、扇沢側の弱点を攻めることにした。ここは確保したが、その先は気がつくと1峰のピークを回り込んでいた。スタンスもホールドのしっかりとしているのが、全員が慎重に通過しあっけなく1峰の登攀が終わった。 トリコニーU峰 T,U峰の鞍部からハイマツ帯を縫って踏み跡があり、それを辿るとあっけなく滝沢側からピークを巻いてしまった。ピークに立ってみると残置ハーケンがあり、扇沢側から登った面白そうだ。自身が初登なので時間配分が分からず、さきをいそぐけっかとなったが、もし次回来るなら、ポイントをついた内容のある登攀にしてみたいと思った。 トリコニーV峰 U峰を過ぎると左手に3峰が見えてくる。主稜から少し外れているのでそのまま進むとパスする形になり、実際そうなった。 南稜上部と懸垂ポイント3010m この南稜での主役はやはり、トリコニー1から3峰だが、その先も一般難コース程度の2,3級の岩場が連続している。この高さまで登ってくるとガスのなかに突入し、周囲の状況が分からなくなってきた。2,3の小岩峰があるが、概ね稜上を直登する。途中で2か所ほどギャップがあったが、簡単に扇沢側を巻くことができた。ナイフリッジになっているようだがガスで高度感をつかめなかった。ナイフリッジの先端が3010m峰のようで、ここのギャップ懸垂で処理するよう残置ハーケンとスリングの支点があった。10mにも満たないギャップだが、安全のためクライムダウンせず懸垂で処理した。 南稜の頭3140m この時点でうっちーが30分遅れ、うっちーを待っているうちに体が冷えてしまった。票区おさ派3010m、頭まで標高差100m地点まで迫っているが、最後の100mが厳しい。10歩歩いて息を整える歩き方になり、南鐐の頭には13時40分着になってしまった。とりあえず一般登山道に合流したので安心だ。時間がないので奥穂山頂はあきらめ、吊尾根をゆっくりと歩いて紀美子平を目指した。 |
2012年7月17日 Copyright (C) 2012 k.kanamaru. All Rights Reserved. home |