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加賀白山2003年7月27日

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加賀白山2003年7月26日(土)、28日(日) N0.276 隊長、ウサギ

第1日目 自宅(25日20:00)ー(マイカー)ー市ノ瀬(車中泊)
第2日目 市ノ瀬(26日6:30) ー(臨時バス)ー別当出合出発(26日7:00)ー(砂防新道)ー南竜ガ馬場ーテント設営ー(エコーライン)ー室堂(15:00)ー御前峰(15:40)ー室堂(16:30)ー(展望歩道)ー南竜ガ馬場テント場(18:30)
第3日目  南竜ガ馬場テント場 (6:30)ー(展望歩道)ー 室堂ー(観光新道)ー別当出合ー(臨時バス)ー市ノ瀬(15:50)ー自宅(20:20)

 さて最終日はどうするか、昨日のアルプス展望の花畑と雪渓のキヌガサソウが目に焼き付いている。それならばと、もう一度室堂をめざすとことにする。別山方向に稜線を歩いてみようかなとも思ったが、今回はテントを撤収して室堂経由で観光新道を下山することにした。時間にゆとりがあるので、荷は重くとも何とか歩けそうだ。

 予定通り雪渓でキヌガサソウとサンカヨウを心ゆくまで撮影しアルプス展望への登りにかかる。昨日の疲れが足腰にきているので、登りがきつい。明らかな体力の低下は否めないが、とりあえずはこの登りをどう処理するかだ。ハイマツ帯に入ると俄然花が多くなり、何度の撮影タイムをとりながら、室堂にたどり着いた。

 


黒ボコで

 昼食には早いので、ここでは水の補給だけを住ませた。私は水1リットル、スポーツ飲料1リットル準備したが、結局全部使うことになった。室堂からは石のゴロついた歩きにくい登山道だをエコーライン分岐まで下る。別当を朝一番で出発した登山者が到着する時間帯なので、多くの登山者でごった返していた。しばらく休憩し、黒ボコまでのんびりと歩く。平坦な道なので歩きやすいが、握り拳大の石ころが巻かれているので、下手をすると足首を痛めやすい。いや足首を痛めているものにとっては、一歩一歩を確実に設置しないと、ひねってしましそうだ。

 

 黒ボコからは、どちらの道を辿っても約5キロの表示がある。しかしその行程は全く違ったものだった。樹林に入るまでは花畑が続く。ここの花畑は白山でも3本指に入るのではないだろう。マツムシソウは夏がもう少し深まらないと見かけない花だがここは標高が低いせいか、ほぼ満開の状態である。ハクサンイチゲこそ見かけなかったが、亜高山域の花が勢揃いだ。お見事!高山の花から亜高山の花まで全部揃っている山は他に類を見ないかも知れない。伊吹でも見られる花がひととおり登場し、最後の仕上げがササユリだった。心憎い演出である。


釈迦岳

 ちょうど昼過ぎに避難小屋に到着した。40分ほど昼食タイムをとる。今日は日曜日だが、行き交う登山者は砂防新道に比べると遙かに少ない。年配の登山者二人がここまで4時間もかかったな、これからあと2時間か、という会話が聞こえてきた。こんなに花が多いのにとなぜだろうかとここまでの行程を振り返り思ったが、そのわけはすぐにわかることになった。


痩せ尾根からの展望は抜群

 徐々に降下角度を増しながら樹林帯へと突入していく。なるほどと思ったときにはもう必死の状態である。降下とともに気温もぐんぐんと上がり、しかも足場も悪く大変歩きにくい。肉体的な疲労もピークになったところで、ザックの重い荷物が肩に食い込んでくる。登山靴を新調したことは大いに反省しても、靴擦れの痛みからは逃れられない。ひたすら耐えること。やはり登山は人間にとって大変な行為だ。耐えることこそ人を大きくするのだ、とエアコンの効いた部屋だからこそ書ける。


ササユリ

 左下に林道が見え隠れすると別当出合は近い。数年前なら一気に下るところだが、小刻みに休みを入れて辛抱強く目的地をめざす。精神的にも肉体的にも追い込まれたときに事故はおこるもものだ。15時20分に別当出合に到着し、30分発のバスで市ノ瀬に戻った。その後渋滞はなく予定通り20時20分に自宅に到着した。

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2003_07_26