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ユキワリイチゲ キンポウゲ科 イチリンソウ属

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●ユキワリイチゲ キンポウゲ科 イチリンソウ属
雪割イチゲ:雪の中ですでに芽が出ているから。ルリイチゲの別名がある。キクザキイチゲにも同じ別名がつけられている。
【生育地】
準絶滅危惧種、各生育地の個体数はそれほど多くない。県内では、津市、伊賀市、松阪市、多気町、度会町、大台町、伊勢市。やぶ陰に生える多年草で、湖畔林の林床、すぎ林の林縁、神社の境内などに生える。開発や治水工事により減少。
【茎】
根茎は地中を横にはい、多肉で紫色を帯び、ひげ根を出す。
早春の頃、葉よりも高い10センチ内外の茎を1本出し、茎頂に葉状包を3個つける。無柄で卵状被針形で2〜3の欠刻がある。
【葉】
葉は根生し、長い柄があって立ち、平開する無柄の3小葉からなる。小葉の先端は鋭形で、不ぞろいの鋸歯がある。両側の小葉は左右不同形。葉の上面は濃緑色、褐紫色の斑紋がある。裏面は紫色。無毛で草質。11月頃に新葉を出し冬を越す。

【花】
包の中心から、細毛のある1本の花柄をまっすぐに立て、その先に花を一個つける。花は日が当たると開く。上部はやや白色、下部は淡紫色を帯びている。ガク片は15個くらい線状楕円形、花弁はない。おしべは多数で黄色。