■前穂&明神岳(北アルプス)2019年5月26日 No.1221 ギャラリー |
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明神岳へ まずは奥明神沢のコルまで進むことにする。何度の歩いているバリエーションルートだが、浮き石や岩が多い。大きな岩でも動くときがあり、慎重に岩を触りながら歩いた。
明神岳 慎重に岩稜を進む。正面には明神岳本峰と2峰が見えている。いずれも前穂側が急峻でロープが必要なる。今回は雪渓の状態が悪いときに備え、30mロープを2本準備しているので、明神岳のピークを踏むことにした。
明神岳本峰への最後の登りはフィックスロープがあった。たしか昨年もあったやつだが、ロープの状態がわからないので過信はできない。下りは準備したロープで懸垂した。
パーティーの大半はダイレクトルンゼを下っていて、明神まで足を伸ばすグループは少なかった。コルからの降り口は岩屑が詰まったルンゼで落石の誘発には注意を要する。全員が雪面に取り付き一安心していると、なんと後続パーティーが主峰から降りてきた。落石のリスクが高まるので、常に後続を見ながら下った。こればかりはお互い様なので、早く発見しコールしたい。先ほど山頂で、ダイレクトルンゼを転がり落ちる落石を見ているので脳裏によぎる。 ダイレクトルンゼ分岐まではかなりの傾斜なので後ろ向きに、アックスとピッケルのダブルで下る。やはり二本あると安心感が違う。単純な作業だが一歩でもミスるとビレイをしていないので、大事故につながりかねない。集中力を切らさないように。それぞれに力量があるので、ロープは出さずに個人力を信じる。 2時間弱で岳沢に到着した。今日も夏日のようで雪渓の上だが汗だくになった。お昼ご飯は、小屋の名物のカレーライス。いろいろと種類があって困ったが、ベジタブルにした。昨年は売り切れで食べられなかったので、余計においしく感じた。
最後のお土産はオオルリが素晴らしいさえずりを聞かせてくれました。
12時に上高地まで戻り、沢渡で汗を流して帰路についた。今回もいい山だった。だからまた生きたくなるのだろう。 | |
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