■前穂&明神岳(北アルプス)2019年5月26日 No.1221 ギャラリー |
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プロローグ 残雪期のアルプスは終盤にさしかかった。週の半ばから急に気温が上がり、各地で真夏日を観測している。上高地も例に漏れず、昼間は25度まで気温が上がった。今回の登山は奥明神沢の雪渓の状態が鍵を握っていて、心配しながら現地入りした。 上高地 残雪の山と新緑の風景が広がる上高地だが、気温は夏の気温となり、すがすがしさが感じられない。観光客が多く、河童橋を人を避けながら渡った。鳥たちも元気で、あちらこちらでのど自慢をしていた。上高地はこの季節がもっとも輝いている 。
樹林を抜け河原に出ると西穂から奥穂へ続く稜線のパノラマが広がる。青空をバックに雪渓のある風景は、実にアルペン的で登山者の登高意欲を刺激する。
胸突き八丁から夏道を離れ雪渓歩きになる。雪渓を渡る風は涼しいが、雪面からの照り返しが厳しく、なかなか足が進まなかった。鳥たちは元気で、オオルリ、シジュウカラ、ミソサザイ、オオアカゲラが飛び回っていた。オオアカゲラを目視でき、しばらく狙ったがいいポジションで撮影できなかった。先週から鈴鹿でアカゲラをよく見るが、さえずりが違ったのでオオアカゲラとわかった。
岳沢小屋 重太郎新道が使えないこの時期は登山者は少ない。岳沢までのハイキング、ロケーションを楽しみむテント泊、バリエーションを登るガイドパーティーなど様々。小屋も空いていて、宿泊者は10名ほどだった。夕食までには時間がるので、女性陣が持ってきてくれた野菜中心の手料理をつまみに飲むビールはおいしかった。
明日登る奥明神沢の雪渓がやはり気になる。下から見る限りはつながっているようだが。数人のパーティーが訓練をしていた。滑落停止訓練は重要だが、実際にできるかどうかはやはり訓練を重ねるしかないと思う。クライミングもそうだが、落ちるときはバランスが崩れた状態なわけで、不意に起こるのが常。
小屋の夕食は17時で、あじのフライ、唐揚げがうまかった。明日に備えしっかりとご飯を食べた。千葉のソロ男性とテーブルが一緒になり、彼も奥明神沢を登るらいい。まだ経験が浅くいけるところまで行ってその場の判断で引き返す計画のようだ。明日は3時に起床し、食事をとって4時出発に備え早く休んだ。
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2019-5-27Copyright (C) 2019 k.kanamaru. All Rights Reserved. |