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■北岳バットレス(南アルプス)2018年7月22日23日24日 No.1159
花を求めて両白山地の盟主白山へ
【登山者】Baraさん、Tjさん、Yさん、Nさん、隊長
【行程】
7月22日 鈴鹿(3:45)〜春日井、小牧(5:00)〜甲府駅(8:25)〜芦安(9:50)〜広河原(10:50)〜白根御池小屋(14:00)
7月23日 白根御池小屋(3:20)〜(4:30)〜C沢D沢中間尾根(5:00)〜第5尾根2ピッチ目クライムオン(6:30)〜Dガリー〜横断バンド(7:45)第4尾根下部リッジ1ピッチ目(8:30)〜下部リッジ2ピッチ目(9:20)〜下部リッジ2ピッチ目〜下部リッジ3ピッチ目〜第4尾根1ピッチ目(10:10)〜2ピッチ目〜3ピッチ目〜4ピッチ目〜5ピッチ目〜マッチ箱(12:45)懸垂下降〜6ピッチ目(13:00)〜7ピッチ目〜城塞ハング(14:00)〜トップアウト(14:30〜15:20)〜休憩〜北岳山頂3193m(16:15)北岳肩の小屋(17:00)
7月24日 肩の小屋(5:30)〜北岳3193m(6:40)〜八本歯分岐(7:20)〜 八本歯のコル(8:00)〜二股(9:40)〜広河原(11:20)〜芦安〜芦安の湯〜食事〜甲府駅〜小牧〜鈴鹿(20:20)

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取り付きへ 小屋を3時20分に出発し、バットレス取り付きのC沢とD沢の中尾尾根を目指した。ヘデンを頼りに歩き始め、二股で空が白み始めやがて空が焼けてきた。北岳が赤く染まっている。算学用語ではモルゲンロート。

  
朝焼け        二股付近

今回は取り付きの下見をしなかったので、ガスで視界がなければGPSが頼りになる。中間尾根の取り付きは標高が2530mくらい。C沢は顕著なので見落とすことはないが、過去の経験から雪渓の状況により様子が全く違ってくる。今年は残雪が少なく取り付きははっきりとしていた。

  
左:C沢  右:ピラミッドフェイス

   
前回もあったチャート   D沢

ブッシュ帯を少し進むと草付きの斜面となる。個々は雪の多い年は雪面でアイゼンが必要になる。しかし今回は雪が少なく、草地を歩いて5尾根2ピッチ目に取り付いた。ここは花の多い斜面で、ヨツバシオガマ、タカネナデシコ、ミヤマハナシノブ、シシウド、ウサギギクなどが咲き乱れていた。花を見ていると登攀前の緊張感が和らぐ。

  
ヨツバシオガマ   ミヤマハナシノブ

  
シシウド        下部岩壁

  
ミヤマハナシノブ    ウサギギク

第5尾根の登攀 下部岩壁は第5尾根の2ピッチ目でスタートした。1ピッチ目に降りるのが面倒だったので。

   
岩壁には戸湖所でタカネビランジが咲いていた


右上が横断バンドでその上がピラミッドフェイス

第5尾根は2ピッチで登り、Dガリーに入った。先行パーティーがいて落石のリスクがあるので素早く通過。

  
5尾根2ピッチ目         Dガリー

  
タカネビランジ      イブキジャコウソウ

横断バンド さて横断バンドだ。ここでルートを決める必要がある。前回と同じリッジルートでいくか、ピラミッドフェイスでいくか。どちらも魅力的でグレード的にはリッジルートが上で、変化もある。しかしピラミッドフェイスはまだ登っていないので登りたい気持ちが強い。今回は初見者が3人いたので、4尾根の1ピッチ目からやっていおく必要があった。ピラミッドフェイスを登った場合4尾根の2ピッチ目からのスタートになる。総合的に判断して下部リッジから入ることにした。

第4尾根下部ブリッジ ここはトポにはあまり紹介されていないルートで、横断バンドを通過後Cガリーに入らずリッジに取り付く。このリッジルートは4尾根の1ピッチ目に繋がっているので、実施的には4尾根のスタートとなる。この下部リッジを入れることによって全体的に締まった印象になる。グレードはわからないが、ネットなどの情報を総合すると5.8程度だと思う。1ピッチ目はクラックルートで、レイバックで離陸し体が正対したところでカムが入る。この上もクラックルートが続くので計画的にカムを使いたい。

   

  

下部リッジ2ピッチ目 リッジルートで壁が立ってくる。ホールド、スタンスともにしっかりとしているのでダイナミックなムーブでクライミングが楽した。5.8くらいでしょうか?

  
左:下部リッジ2ピッチ目  右:下部リッジ1ピッチ目クラック

  
左:岩壁に咲くミヤマダイコンソウ 右:ピラミッドフェイス


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