■利尻・礼文(利尻礼文)2018年7月10日〜13日 No.1157 |
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利尻山(鴛泊ルート) 送迎の車で4時にペンションを出発し鴛泊登山口に5分で到着した。沓形から登る計画もあったが、送迎サービスは鴛泊に限るらしい。登山口周辺は北麓野営場があり、テントもちらほら見られた。15分ほど歩くと甘露泉水に到着した。飲んでみるとわずかに甘みが感じられた。霧につつかれ気温は低いが湿度があり蒸し暑く感じた。 針葉樹林帯を過ぎるとダケカンバ、ミヤマハンノキ帯に入った。いずれも樹高はあまり高くない。風が通らず依然として霧の中にいるらしく蒸し暑い。尾根に乗ると展望が開け、どうやら雲の上に出たらしく、風が清々しく感じられた。やはり展望が開けると一気に登高意欲が高まる。やがて第一展望台に到着し大休止した。 第一展望台(6合目) 展望が良いところだ。ここからはあ尾根通しのルートになる。ここからは胸突き八丁で1時間強登ると第2展望台に到着した。長官山はここから15分の距離。標高は1218mで、道ばたの花を見ると中部山岳では3000m級の山に匹敵する。行き慣れた山と比べ標高と気候のミスマッチが面白い。「長官」という山名が変わっている。花の百名山を読むと昔の北海道長官の事らしい。立派な体格で登るのがしんどく、ここから引き換えしたらしいことが書かれていた。 グンナイフウロに似た花が咲いていた。エゾフウロというらしい。ちょっと違うと思ったら、エゾとか、チシマとかをつけるといいらしい。 避難小屋 長官山を過ぎると直ぐに避難小屋があった。しっかりとした造りだ。長官山まで来ると利尻山の山体が見えてくる。ルートも見えるので、目標が具体的になり計算できる。尾根のハイマツ帯なので花はそれほど多くない。草付きに斜面を見ると種類は確認できないが、黄色い花が一面に咲いていた。 利尻山は那須火山帯の北端に位置しているそうだ。地質は火山岩や噴出物で八ヶ岳の地質によく似ている。ミヤマアズマギクは白馬でよく見かけるが同種らしい。全体の雰囲気hあハクサンイチゲに見えるが、ガク片の形が少し違う。これはエゾノハクサンイチゲと言うらしい。 いよいよ山頂が近づいてきた、沓形分岐当たりに黄色い小さな花がさいているので、よく見るとケシ科だと直ぐにわかった。どうやらこれが、リシリヒナゲシらしい。この固有種を見たいと思っていたので、見つかって幸運だった。花の時期はこれかららしいが、2株ほど咲いていた。他には見つからなかった。 利尻富士山頂 9:10に山頂に到着した。小広場になっていて展望が良いところだ。祠がある。天候にも恵まれ山頂で大休止した。礼文島がよく見えている。島に雲がまとわりついていて面白い気象現象だ。利尻水道を挟んで稚内がよく見える。そその先にかすかだがサハリンが見えているようだが定かではない。国内旅行をしていても国境を見ることはないが、やはりこの地域は特別だ。 山頂の直ぐ横にろうそく岩が立っている。ペンションのご主人に冬季登攀を勧められたが、ここまでロープやギア類を担ぎ上げるのは骨が折れるので却下。 沓形コース さて下山は沓形ルートで降りたいが、登山口からの足をどうするかだ。タクシーかバスだが、バスだと海岸まで歩いて降りる必要がある。島のタクシーは4台しかないらしいので、送迎ができるか確約はない。電話をしたら下山してからもう一度電話してくださいと曖昧な返事だった。 同じルートも面白くないし、再訪はないかもしれないので、沓形コースを降りることにした。コースが荒れているようであまりお勧めできないが、全員がクライマーで普段からバリエーションルートを歩いているので問題はない。予想通りルートは、ざれていて落石が多く、急な斜面が多く、三眺山までは気が抜けなかった。花はこちらの方が多かった。荒々しい利尻山が見られるのはこのコースの特徴だ。 三眺山 作成中です。。。 | |
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