■コブ尾根(北ア穗高) |
レポート No.980 |
|
7月23日 沢渡(6:00)〜上高地(6:25)〜(10:30)岳沢(12:50)〜コブ沢の偵察〜岳沢(15:10) |
||
プロローグ この夏、アルパイン第2弾は、「花とロケーションと登攀と岩稜歩き」、この全部を満足できそうなコブ尾根をチョイス。コブ尾根は残雪期に人気ルートだが、無積雪期も十分楽しめる。今年は雪が雪が極端に少ない年で、コブ尾根登攀の成否はコブ沢の雪渓の状態にかかっていた。 前回のレポート → コブ尾根@奧穂高岳(北アルプス)2013年8月16日17日18日No.750 アプローチ 前夜車泊で沢渡に入った。北岳以降、どうやら風邪をひいたようで、体がすっきりとしない。とりあえず6時の出発まで眠れたのでなんとかなりそうだ、体は重く感じる。5時半にTjさんたちと合流し予約してあったタクシーに乗って上高地に入った。5人乗るとタクシーの方がお得だし早い。 上高地ー岳沢 心配していた天候だが、オホーツク海高気圧が張り出したおかげでなんとかなりそうだ。少なくとも先週の北岳よりは、かなりよい条件になりそうだ。河童橋から、前穗、奥穂、西穂に囲まれた岳沢が見えている。景色としてみるのは美しいが、気になるのはひとつだけ。コブ沢の雪渓だ。ここの状態により、今回のプランが大きく左右される。そんなことを考えながら河童橋を渡った。 重いザックを担いで歩き出すが、体が重くて歩けない。ロープを助けてもらっているがいつもよりザックが重く感じられた。とにかく今日は、岳沢までなので、体調と相談しながらみんなから遅れてゆっくりと歩いた。 岳沢までは所々で草地があり、夏の花がよく咲いていた。樹林ではゴゼンタチバナ、イチヤクソウ、センジュガンピ、草地ではヒヨドリバナ、クガイソウ、ホタルブクロ、クルマユリ、ミヤマアキノキリンソウなど。夏の花は今が盛りなのかもしれない。 4時間もかかってやっと岳沢に到着した。体が熱っぽいので、とりあえずテントに入って横になった。少し体が軽くなったが、食欲がない。時計を見ると13時前になっていた。今日中に偵察を済ませておく必要があるので、コブ沢に出かけてみた。 コブ沢の偵察 前回は8月中旬の登攀だったが、そのときよりも雪が少ない。気になっていたのは滝で、残念ながら、滝で雪渓が切れていた。これは右岸から巻き、再び雪渓に降りた。上部の雪渓は中央部分がかなり薄くなっていてたが、端の方を歩くとなんとかなりそうだ。落ちてもいいようにスカタットで登った。 もう一つの核心は、岩壁への取り付き。当然シュルンドが開いている。岩壁へ移れる箇所は一カ所ある。これは前回と同じ。ここもなんとか突破できそうだ。見切りをつけて偵察を終了した。滝の巻きは懸垂下降し、明日のためにロープをフィックスした。
| 7/23 | 7/23-1 | 7/23-2 | 7/23-3 | |
||
2016-7-25 Copyright (C) 2016 k.kanamaru. All Rights Reserved. |