■コブ尾根(北ア穗高) |
レポート No.980 |
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7月23日 沢渡(6:00)〜上高地(6:25)〜(10:30)岳沢(12:50)〜コブ沢の偵察〜岳沢(15:10) |
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コブ沢 2時過ぎに起きて準備を始めた。昨日は少し熱っぽかったので、偵察終了後食事をしてからすぐにテントに潜り込んで10時間くらいは休めた。体は不調だが、休養したのでなんとかなりそうだ。とりあえずヘッデンをつけて3時過ぎに出発した。雪渓に取り付き頃はまだ薄暗かった。 予定通り滝は右岸から巻き、フィックロープを回収。上段の雪渓は傾斜があるが、アイゼンがよく効く状態だ。慎重に登って末端に到着。アックスを雪面に突き刺し、アイゼンを蹴り込んでシュルンドを降り、岩壁で確保。古いハーケンが頼りなかったので一本打ち足した。残置。セルフをとり、後続を確保した。このシュルンドはかなり深く、隙間から落ちてしまうと、どうしようもなくなる。 さて小ルンゼに入るにはまず、この岩壁を越える必要がある。 ハーケンの残胃があるのでプロテクションに使い、25m伸ばしてカムと残置ハーケンで支点を作った。登攀は用意だが、浮き石と剥離に注意を要する。このあたりがアルパインのリスク管理。落石しないよう、ロープの流れに気を配る。足の置き方で落石は防げる。落石しない歩き方、これも必要な技術。 とりあえず核心部分は通過できた。所要時間は約1時間で想定内だった。これから先はルンゼを詰めて尾根に乗ればいい。 ルンゼの登攀ーコブ尾根のコル 岩屑の詰まったルンゼを常に落石に注意を払いながら登る。特に大きなギャップもなく、ぐんぐんと高度を稼いでいく。背後の焼岳や乗鞍岳が見え出す。花の多いルンゼで、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマダイモンジソウ、コバイケイソウ、ハクサンフウロ、メタカラコウ、クルマユリなど、夏の高山植物が勢揃いしていた。約1時間登って、コルに到着。テントひと張りほどのスペースがある。 | 7/23 | 7/23-1 | 7/23-2 | 7/23-3 | |
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