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■コブ尾根(北ア穗高)
〜岳沢ベースで、コブ尾根を登る

レポート No.980
日時:2016年7月23日24日
参加者:ひろしくん、めぐちゃん、Tjさん、隊長、うさぎ

7月23日 沢渡(6:00)〜上高地(6:25)〜(10:30)岳沢(12:50)〜コブ沢の偵察〜岳沢(15:10)
7月24日 岳沢(3:20)〜コブ沢雪渓取付(3:40)〜小ルンゼ取付(4:45)〜コブ尾根のコル(7:00)〜(8:30)コブ(T峰)の登攀(9:30)〜(11:40)コブの頭(12:00)〜天狗のコル(13:00)〜(14:40)岳沢(15:40)〜上高地(17:40)

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コブ沢 2時過ぎに起きて準備を始めた。昨日は少し熱っぽかったので、偵察終了後食事をしてからすぐにテントに潜り込んで10時間くらいは休めた。体は不調だが、休養したのでなんとかなりそうだ。とりあえずヘッデンをつけて3時過ぎに出発した。雪渓に取り付き頃はまだ薄暗かった。

    
上段(滝より上)の雪渓

予定通り滝は右岸から巻き、フィックロープを回収。上段の雪渓は傾斜があるが、アイゼンがよく効く状態だ。慎重に登って末端に到着。アックスを雪面に突き刺し、アイゼンを蹴り込んでシュルンドを降り、岩壁で確保。古いハーケンが頼りなかったので一本打ち足した。残置。セルフをとり、後続を確保した。このシュルンドはかなり深く、隙間から落ちてしまうと、どうしようもなくなる。

       
ハーケンを打ち足す      シュルンドを降りる

       

さて小ルンゼに入るにはまず、この岩壁を越える必要がある。 ハーケンの残胃があるのでプロテクションに使い、25m伸ばしてカムと残置ハーケンで支点を作った。登攀は用意だが、浮き石と剥離に注意を要する。このあたりがアルパインのリスク管理。落石しないよう、ロープの流れに気を配る。足の置き方で落石は防げる。落石しない歩き方、これも必要な技術。

  

    

とりあえず核心部分は通過できた。所要時間は約1時間で想定内だった。これから先はルンゼを詰めて尾根に乗ればいい。

      

ルンゼの登攀ーコブ尾根のコル 岩屑の詰まったルンゼを常に落石に注意を払いながら登る。特に大きなギャップもなく、ぐんぐんと高度を稼いでいく。背後の焼岳や乗鞍岳が見え出す。花の多いルンゼで、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマダイモンジソウ、コバイケイソウ、ハクサンフウロ、メタカラコウ、クルマユリなど、夏の高山植物が勢揃いしていた。約1時間登って、コルに到着。テントひと張りほどのスペースがある。

    

      
ハクサンイチゲ         ルンゼの登攀

    
ミヤマダイモンジソウ

    

    
ハクサンイチゲ            焼岳

    
ルンゼがはっきりしなくなると草付きの斜面、コバイケイソウ畑だ


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