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■舟石(熊野)
〜舟石の第1スラブと第3スラブでクライミング〜

レポート No.939
日時:2016年2月21
参加者:Tjさん、しんくん、隊長、うさぎ

舟石バス停駐車場(8:30)〜(9:30)第3スラブ(12:10)〜(12:45)第1スラブ(14:30)〜(14:55)烏帽子岩(15:10)〜駐車場(16:05)〜熊野市有馬JA〜尾鷲おとと〜鈴鹿(19:00)
第3スラブ 1ピッチ目 ダイレクトスタート30m5.10c 2ピッチ目25m5.9
      1ピッチ目 左ルート30m5.10a
第1スラブ 1ピッチ目 無名ルート 5.10a 2ピッチ目 新宮ダイレクト5.10a
      3ピッチ目 中央ダイレクト3ピッチ目 5.9  4ピッチ目 ノーハンド 

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プロローグ  冬山が2週続いたので今回は気分を変えて南に向かった。先日の大雨で天候が心配されたが、予報通り天気は回復した。不安要素は、岩が乾くかどうか。気温はそれほど上がらないが、日当たりは良いはずだ。今回のメンバーは4人。この岩場は初見という二人を連れて熊野に向かった。

アプローチ 鈴鹿を6時に出発し紀勢道を南下した。高速道路は熊野まで通っているが、やはり多い。8時20分に国道42号線の舟石バス停に到着した。駐車場があるのでありがたい。個々は大蛇峰・烏帽子岩の登山口でもある。大蛇峰・烏帽子岩については、山のガイドブック「三重県の山」(山と渓谷社)で数年前に紹介した。それ以後、登山者が訪れるようになったようで、登山道もしっかりとしてきたようだ。

     
左:国道42号線舟石バス停付近から見上げる舟石   右:大蛇峰への登山道

さて舟石へのアプローチだが、国道42号線のヘアピンカーブの所に大蛇峰への登山口から入る。5分ほど進み、薄暗い植林帯に入るとすぐ、右に分岐する。特に目印などはないが、踏み跡はハッキリとしている。すぐに沢があるので渡渉し、踏み跡のしっかりとした作業道を辿っていく。谷に出たところで尾根に取り付く。この尾根を詰めていくと自然と舟石の基部(第3スラブ)に到着する。踏み跡はしっかりとしてる。

第3スラブ 第3スラブは長さは50mで中央部が緩傾斜バンドになる。下部の1ピッチ目がクライミングの対象といえる。1ピッチ ダイレクトスタート5.10c 左ルート5.10a さて第3スラブに到着し岩を見るとしっかりと濡れていた。岩は3週間触ってないし、低いグレードでアップしたいのだが、適当なルートがない。グレードよりも登れそうなラインから始めるしかなさそうだ。壁を見上げるとぬれの少ないところにボルトのラインが2列ある。左がダイレクトスタート5.10cで右が左ルート5.10aのようだ。岩は乾き始めているが、もともと日陰の所なので乾きが悪い。

   

躊躇したがボルトのラインなのでトライすることにした。ダイレクトスタートはスタンスやホールドが細かく、岩が湿ってフリクションが悪いので、左ルートで離陸した。岩が冷たく、指からどんどん熱を吸い取られていき、核心部手前で指がしびれ感覚がなくなってきた。とりあえずここまで。しんくんに選手交代。

   

しんくんも核心部手前で苦戦。右の方が傾斜が緩いが、コケコケでフリクションは期待できない。フィンガークラックもカムが入らない。A0で左から突破使用としたが、フリクションが悪すぎたようで、一旦退散した。

   

   

さて2回目のトライ。少し身体が温まってきたし、身体が慣れてきた。左足のスタンスが決まればいけそうだったので、思い切って細かいスタンスに体重を乗せてみた。ギリギリクリア。終了点で後続をビレイ。しんくんは左ルートにアタック。これもなんとかクリア。

   
右:左ルート、アタック中のしんくん   右:1ピッチ目終了点

第3スラブ 2ピッチ目  2ピッチは少し傾斜が緩んでグレードは5.9。日当たりが良く展望も申し分なし。苔があるのでそれを避けながらスタンスを探る。後半はそれなりに壁が立ってきて、やはり5.9だと実感する。

   
2ピッチ目、苔をまたいでのクライミング、壁は乾いていてフリクションもいい

   

   

ここは2ピッチで終了。45mの懸垂で降り、本命の第1スラブへ移動した。


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