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■舟石でクライミング(熊野)

レポート No.794
日時:2014年4月06日
参加者:sskさん、隊長、うさぎ

〜石ヤ塔から舟石に予定変更、第1,3スラブでマルチ

鈴鹿(5:00)〜きなりの郷で花見(7:40)〜林道入口(8:00)〜道路崩壊のため通行止め〜きなりの郷(8:30)〜国道42号線舟石バス停(9:45)〜第3スラブ取付(11:00)〜第3スラブ、2ピッチ(12:30)〜第1スラブ、中央ダイレクト3,4ピッチ(14:40)〜(15:00)烏帽子岩541m(15:15)〜舟石バス停駐車場(16:00)〜JAほほえみかん〜獅子岩(16:35)〜おとと@尾鷲〜鈴鹿(19:30)

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プロローグ 念願だった石ヤ塔でクライミングをやるつもりで出発したが、林道の崩壊通行止めと天候の悪条件が重なり断念。急遽、行き先を、天候が安定している舟石に変更。

アプローチ 下北山村の「きなりの郷」の桜祭りまで、事は順調に運んだ。それにしても川畔の桜はすばらしかった。土日が桜祭りで、桜もちょうど見頃を迎えていた。バス釣り大会もあるらしく、朝から釣り人が集まり賑わっていた。

きらりの郷 桜祭り期間中。

   

   

村道池郷線 すばらしい風景の余韻を残し出陣すべく、 林道に入る。石ヤ塔は下北村の観光名勝とあって林道の入り口に案内がある。少し進むと、「道路崩落のために通行止め、石ヤ塔へは行けません」という看板が設置されていた。しかし納得できず行けるところまで行くことにした。舗装はされているが、落石があり、ガードレールがないところも。山肌を削ってつけられた作業道らしい。谷底までかなりの高さだ。4キロ進んだ所で道路が崩落。復旧工事中で、徒歩でも通過できず、工事の階段を使って高巻いて懸垂下降すれば通過できそうだが、その先に2キロの歩きが待っている。しかも天気が悪くなり、時雨始めた。断念を余儀なくされた。もう少し詳しく情報を入れていくべきだったと反省。翌日、下北村のページを確かめてみると、「現在、2011年9月の台風12号の影響で「村道池郷線」は、入口から4キロ入った地点で道路が30mに渡って谷底まで抜け落ち通行止め。徒歩であっても入れません。大変申し訳ありませんが、復旧には数年を要するものと思われます。」

     
村道池郷線              通行止め


崩壊地点からの展望

舟石アプローチ さて行き先を変更しどこへ行くか。といっても、出直しするところは2カ所しかない。「楯ケ崎」か「舟石」だ。楯ケ崎をやるなら、海金剛の「stand by me」だが、事前調査が不十分でトポもないし取り付きもわからない。となると「舟石」しかない。今回は第2巻として舟石のトポを持参していた。「香落渓の岩場」で「熊野のスラブ」として詳しく紹介されている。スラブばかりだが、寒いときでも岩壁が南面なので暖かい。ルートは以前にも紹介したのでそちらを参照されたし。

   
船石バス停の駐車場にて

   
国道から見上げる船石      谷に降りて左岸尾根へスイッチ、ケルンあり

第3スラブ 第三スラブは船石の一番左のスラブで、長さは50mくらい。基部の左半分は水の浸みだしがあるらしく、コケで緑になっていた。従ってルートは右半分に6本があるようだ。岩壁は一枚岩で、クラックやフレートなどわずかな弱点を見付けて開拓されている。いずれも取り付きからの1ピッチ目は5.10a〜5.10dで、2ピッチ目は少し傾斜が緩み5.9のグレードがつけられている。 左から順に、

大吟醸(5.10c)、スーパーダイレクト(5.10d)、ダイレクトスタート(5.10c)、右ルート(5.10a)、左ルート(5.10a)、いそじん(5.10b)「国道を少しくだったところに磯甚という郷土料理店があるが、関係あるのかな?」、いそじんスーパーデラックス(5.10c)

解説には、いそじんがビール1本とさんま寿司で、デラックスがビール2杯に赤いかの刺身、貝汁つきサンマ寿司だそうだ。ちなみに今回はいそじんはやらなかった。次回にチャレンジしよう。解説は「香落渓の岩場」(自費出版)から引用しました。

左ルート1ピッチ目(30m 5.10a) いろいろと吟味したが、今回は、一番取り付きやすそうな左ルートをやることにした。sskさんリード。浅いクラックを右上しハング(ふくらみ程度)を右から巻いて左上しビレイポイントへ。

      
右ルート1ピッチ目の取り付き

浅いクラックは岩が湿っていてフリクションが頼りなかった。ウォームアップが5.10aスラブだし、滑るのでセカンドでも怖かった。ボルトの間隔が長いので、2ピン目にクリップできないとおそらくグランドになるかも。慎重にフリクションを確かめ身体を上げていった。日陰から出ると岩が乾き確かなフリクションを感じると同時とムーブを大きくできた。全員テンションなし。前回、トップロープで残置したカラビナを回収できた。


1ピッチ目をリードするsskさん

   
左:陽当たりいい所は岩が乾き始めていて安心感がある  右:1ピッチ目終了点

2ピッチ目(30m 5.9) 2ピッチ目は少し傾斜が緩み右上して終了点へ。途中のプロテクションは2カ所のハンガーボルト。セカンドでも落ちるとかなり振られる。リードはグランドはないが、フリクションのいい岩肌でこすられることが想像できる。


2ピッチ目をリードするsskさん

   
2ピッチ目のうさぎ

   
終了点、古くなったロープを交換

     
懸垂45mで取付


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