最新情報  レポート  登山  バリエーション  ブログ  プロフィール

■赤岳(八ヶ岳)
〜冬山を楽しみに、八ヶ岳へ〜

レポート No.710
日時:2013年1月6日7日 
参加者:隊長、うさぎ

1月6日 美濃戸口(11:14)〜美濃戸(12:15)〜赤岳鉱泉(14:40)
1月7日 赤岳鉱泉(6:00)〜行者小屋(6:40)〜地蔵尾根〜赤岳肩の小屋(8:50)〜(9:40)赤岳2899m(10:00)〜文三郎尾根〜(11:05)行者小屋(11:30)〜美濃戸(13:15)〜美濃戸口(14:00)


 

| ページ1 | ページ2 |  八ヶ岳関連情報 |

プロローグ 年末から寒波が入り、日本海側はかなりの積雪があるようだ。日本海側の影響を受けやすい北アルプスは積雪が多い、劔岳で小窓尾根で雪崩による遭難が発生しているようだ。冬のアルプスは厳しく、寒波が入ると停滞を余儀なくされることもあり、雪崩による突発的な遭難も発生する。難易度が高くなるほど登山の魅力も大きくなり、毎年、年末年始の休暇を利用していくつかのパーティーが入山する。中部山岳を中心に遭難の報道がなされるのもこの時期で、今年も、北アルプスでは剱岳・西穂高岳・明神岳、南アルプスでは仙丈ケ岳で遭難事故が発生している。吹雪による行動不能、雪崩が事故の要因になっている。事故ばかりが目にとまり、冬山は厳しいところだという印象を受けるが、天候を選び、万全の備えで臨めば、冬山の素晴らしい風景に感動できるのは確かだ。

八ヶ岳は冬山入門としてこの季節になると雑誌等でよく紹介される山岳だ。地理的に内陸部に位置し、冬でも積雪量は北アルプスに比べると少なく、またアプローチも良く、なにより冬季営業の山小屋があるのが大きな理由になっている。今回、天候に恵まれそうなので、テント泊を考えたが、土日を外すことができたので、ちょっとリッチに赤岳鉱泉を利用することにした。八ヶ岳は昨年も二度来ているし、これまでにも何度か来ているが、小屋を利用するのは今回が初めてとなった。

アプローチ 小屋でくつろぐ時間をある程度確保したかったので、小屋に15時の到着をお目途に、鈴鹿の自宅を7時の出発とした。道路の渋滞もなく11時に美野戸口に到着した。美野戸まで車を入れるかどうかだが、冬タイヤかチェーンがあれば大丈夫なようだが、チェーンの装着が面倒なので、美野戸から歩くことにした。ゆっくりと歩くと1時間ほど余分に時間がかかることになる。

  
左:諏訪南ICで降りて八ヶ岳へ向かう途中で  右:美濃戸口から入山

赤岳山荘の駐車場は、この土日が天気がよかったこともあり、ほぼ満車状態で入山者が多かったようだ。ベンチに座り一息入れる。今回は赤岳鉱泉泊なので北沢から入る。この時間になると、下山者と頻繁に行き交うようになり、この週末は多くの登山者が入山したことが伺えた。

  
路面は凍結していた             赤岳山荘

  
赤岳山荘駐車場              北沢の登山道

  

北沢 林道の終点から北沢に入る。ルートは良く踏まれていてラッセルの必要はない。滑りやすくなっているが、登りなのでアイゼンの必要もなかった。急ぐ行程でもないので、休み休み、雪景色を楽しみながら歩いた。谷を詰めていくと正面に雪のついた大同心・小同心が見えてきた。半年前に登攀したばかりなので、大同心・小同心を見上げていると、まず目が行くのがルートだ。気がつくと、いやだった個所など自分にとっての核心部分を探していた。

      
北沢の様子

樹林が開けたところに赤岳鉱泉はあり、この季節、まず目につくのはアイスクライミング用の人工の氷柱だ。裏側にあるクライミングウォールで何人かが練習をしていた。外は寒いので、とりあえず受付を済ませて落ち着くことにした。今回は翌朝、早く出たかったので夕食の実とした。予想通りこの日は日曜日なので宿泊者は3グループ6人で、我々は16人部屋を貸し切りとなった。厨房の上の部屋で、部屋にはガスストーブが常備されているが、厨房で煮炊きをするので暖かい。


アイスクライミング用人工氷柱


大同心と小同心

  
赤岳鉱泉             大同心の部屋16人収容

赤岳鉱泉はいつもテントサイトと温泉だけの利用で、宿泊するのは今回が始めてだった。食堂が大きく、ミレー、マムート、シモンの商品展示室があるのが面白い。ザックなどの物をさわっていると欲しくなるのが信条だ。また、食事がいいというのは噂には聞いていたが、この日は、サンマの焼き物、サラダ、果物、海鮮鍋と、山小屋としては豪勢な内容だった。18時からの食事をゆっくりと済ませ、自炊室でお湯を沸かしコーヒーをお茶を作ってポットへ詰めた。テント泊の若い単独男性が自炊を利用していたので、明日の行程について話をした。彼は明日、阿弥陀と赤岳の二山の登頂を計画して

    
赤岳鉱泉、ミレーの部屋         よく磨かれた廊下


夕暮れ

  
さんまの姿焼き           海鮮鍋


| ページ1 | ページ2 |

 

 

2013年1月6日 Copyright (C) 2013 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home