2012年1月14日 竜ガ岳(鈴鹿@三重県) ホーム |
■竜ガ岳(鈴鹿)2012年1月14日 No.644 utty、つくだに、隊長、うさぎ プロローグ 竜ガ岳はスノーハイクに打って付けの山だが、1月中は青空に恵まれることが少ない。残念ながら今年も、積雪と樹氷には恵まれたが、青空と展望にそっぽを向かれた。遠足尾根コースが整備され山頂まで行きやすくなっていた。 昨年は、金山尾根で登り、中道で下った。 アプローチ 宇賀渓谷は鈴鹿山系の中でも良く整備された登山基地だ。有料ではあるが駐車場やトイレが完備されている。ルートはホタガ谷コース、石ぐれ峠を経由するルート、ヨコ谷ルートがメジャーだったが最近は、遠足尾根がよく使われるようになってきて、ルート整備がなされたようだ。積雪期は以前から、尾根ルートである、遠足尾根、金山尾根が使われていたが、一般的ではなかった。駐車場に8時に集合し出発した。いつからかわからないが(昨年は徴収はなかった)、入山料金が一人200円必要になった。駐車場(500円)を利用した場合は、入山料は取られない。ということは3人以上なら駐車場を使った方がお得という計算になる。途中から乗り合わせるなりの工夫で安くなる。すでに十数名が入山ということだった。下山時刻は15時としたがはたしでどうだろうか。 遠足尾根 今回は登に遠足尾根を下りに金山尾根を使うことにした。一般化さえるまでの遠足尾根は宇賀渓谷からのルートがまちまちで、決まったルートはなく、それこそ地形図を見て適当に登ったり降りたりしていた。しかし昨年からしっかりとしたルートが尾根まで造れた。これで冬期のルートが確立し入山しやすくなったといえる。もちろんホタガ谷ルートがあるが、積雪期には相当のラッセルが必要になり、時間がかかる。 さて、新しいルートだが、樹林をジグザグに登るルートで、標高差450mを一気に登る。植林帯で展望がないのでむしろ登高に専念できる。とにかく「高度を稼ぐ」という目的がはっきりしているルートだ。途中一カ所岩場の通過があり展望が開けるが、それ以外はひたすら登ることに専念すればいい。ただし今日は道がぬかるんでいて靴が泥だらけになった。斜面を削って道を開いたばかりだからだろう。ちょうど1時間で尾根に乗った。積雪は数十センチで良く踏まれていた。小休止を入れ体温調節をした。 さてここからは快適な尾根歩きになる。雪は先発隊により良く踏まれているのでスノーシューを履くまでもない。 快調に進む。途中、青川渓谷の高鉢山からのルートと合流する。2008年にはこのルートをトレースた。確かつくだにさんもこのルートを一緒に歩いているはずだ。今日はこのことを思い出さなかった。 シロヤシオの樹氷 樹林帯が切れたところから笹が現れ、それと同時に一気に展望が開けてくる。このあたりが遠足尾根の醍醐味だ。積雪が増してきたので、スノーシューを装着。金山尾根越しに竜ガ岳が見えるはずだが、残念ながら山頂には雲がかかりよく見えなかった。先行する大勢のグループが視野に入ってきた。ホタガ谷コースと合流し、急登を凌ぐと金山尾根した地点で追いついた。モンチュラのウエアを身にまとった集団だ。このあたりも正面に竜ガ岳の勇姿が見られるはずだがほとんど視界がなくなった。乳白色のガスの中からシロヤシオの樹氷が浮かび上がってきた。 金山尾根 県境稜線に出ると風が強くなってきた。とりあえず山頂を踏むことにする。強風に体を揺さぶられながら山頂にたどり着いた。もちろん展望はない。記念撮影しすぐに折り返した。とりあえず県境分岐まで戻り風が避けられるP1042付近で落ち着いた。ガソリンストーブでお湯を沸かし、ドンベイとお握りで体が温まった。さて体が冷え切ってしまう前に腰を上げて下り始める。帰路は最短距離の金山尾根だ。若干トレースが残っており2,3人が歩いているようだ。急降下が始まってからはスノーシューを外した。急斜面の岩場は雪を踏み抜くこともあったが、快調に下って中道コースの合流し、予定よりも少し遅れて15時20分、駐車場に到着した。また今年も冬の竜ガ岳にそっぽを向かれたが、冬山が満喫できた一日となった。 完 |
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