2008年12月23日 静ヶ岳、銚子岳(鈴鹿) |
■静ケ岳1088m、銚子岳1019m(鈴鹿) 2008年12月23日 No.475 じんじん、N師匠、つくだに、隊長 | ページ1 | ページ2 | 静ヶ岳、なぜこの山名がつけられたか、ただ山深いところで静かにたたずんでいるからかと思い、「鈴鹿の山と谷2」を開いてみた。どうやら滋賀県側の茶屋川の支流「静ケ谷」をつめたところに位置しているので「静ヶ岳」となったようだ。とにかく山深いところに位置しているのは確かで、今回は大鉢山から取り付いたが、賎ヶ岳まで5時間を要した。 青川へ入るのは実に10年ぶりのこと、もちろん「青川渓キャンピングパーク」などなく、車で林道の奥まで入ることができた。何もない殺風景な所にログハウスの建ち並ぶ立派な施設が作られていて、単なるキャンプ場やオートキャンプ場のイメージはなく、「自然体感型」アウトドアスペースというようだ。遠くからマイカーでくる登山者にとっては、ここを基地にして、御池岳・藤原岳・竜ケ岳、静ケ岳など、この山域の山々をまとめて登るのもいいかもしれない。施設の東側には大きな駐車場も作られていて、施設中に入らなくても利用できるので、登山基地としての利用価値は高いように思う。 大鉢山は石灰岩の露岩がごろつく展望のよい山頂をもっている。赤い実をたくさんつけたマユミの木がたくさんあったのが印象的だった。おそらく観光登山のために灌木が切り払われているのだろうが、展望のよい小高い丘といった雰囲気だ。厳しいバリエーションの後だけに、穏やかな日射しを受けて展望を楽しんでいると、ほっとした気分になった。地形図でみるとこの山頂は標高点522で、遠足尾を見上げると前面に標高点700の山が大きく見えている。 標高点700へは少し鞍部へ降ってからやせ尾根を登っていく。約200mの登りは結構な急勾配で、息が上がり途中で何度も後止まり肩で息を整えた。少し傾斜がゆるんだ所からアセビのジャングルが始まった。このジャングルの中の唯一1本、ブナの木が目立っていた。残念なことにこの木にも落書きの傷が付いていたのが残念だった。標高点700からの展望もまずまずだった。 さてここまで来ると遠足尾根までは笹とアセビが続き、それほど急な登りもなくゆったりと歩けた。遠足尾根で、踏み後の薄い細々と続いてきた道が主要幹線道路と合流する。登り初めてから2時間でかなり標高を稼いできたので、ここならは緩やかな登りの遠足尾根になり一安心。展望を楽しみながらゆったりと歩ける。朝から天気がよく青空が広がっていたが、小雪がちらつく天気に変わってきた。風が出てきてガスが竜ヶ岳を隠し始めている。 快適な遠足尾根も笹がよく刈り込まれているのは途中まで。ホタガ谷との合流点までは踏み後が薄くなり、笹の海を歩くことになる。尾根筋も曖昧になり目印も少なくなるので、ガスで方向を間違えないことだ。ホタガ谷と合流すると登山者が一人登ってきた。今回の山行で出会った唯一の登山者だった。標高点1042を過ぎると県境分岐に出る。ここから治田峠までは県境稜線が大きく西に膨らみさらに、その西側に静ケ岳1088mと銚子岳1019mが位置している。青川渓谷は林道の終点まで車で入ることができた時は、治田峠経由でこの2山は登りやすかったが、竜ケ岳と治田峠間の稜線を通して歩く機会はそれほど多くないだろう。
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