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2010年5月30日 堂倉山(大台ヶ原山)

 

堂倉山(大台ヶ原山)2010年5月30日 No.548 隊長、うさぎ
〜シャクナゲを見に堂倉山へ〜
大台ヶ原駐車場(10:00)〜尾鷲辻〜堂倉山〜シオカラ谷〜駐車場(15:00) 8km +-420m Map
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今年は三度目の大台ヶ原となった。今回は撮影のみなので、大台ヶ原ドライブウェイをアプローチに利用した。今年は尾鷲道を使って(3月21-22日5月8-9日)山頂を往復したが、それに比べると、全くのハイキング気分だ。ただ鈴鹿からとなると片道3時間かかるが、さすがは国立公園とあって何度見ても飽きない深い自然の美しさがあり、時間を使う価値はあるだろう。

ドライブウェイからの展望は良かったが、駐車場に到着すると曇り空に変わった。10時前の遅い到着だったので、駐車場の混雑が予想されたが、まだまだ駐車場は空いていた。西大台への立ち入りが出来なくなり、ほとんどのハイカーは東大台周回だが、われわれは尾鷲辻を直接目指した。尾鷲辻まで約2キロの間は、ほとんど歩いてる人は居なかった。〜だが暖まらないうちに尾鷲辻に到着。気温は十度を切っているので、夏の装備では寒い。お腹がすいたので東屋で少し早い目の昼食をとった。

   
大峰大普賢岳           シオカラ谷のナナカマド 

尾鷲辻から登山道に入ると人の雑踏は聞こえなくなる。ガスが出始め、雑多なもの隠してくれるので、幻想的な雰囲気にある。道型ははっきりとしているが、ガスがあるので思い込みで歩いているとコースを外してしまう。目印はそれほど多くないし、コースから外れているものもあるので注意が必要だ。倒木がそのままになっていて、コースが巻いて居るとこがあり、思い込みで進まずにすぐにコースに復帰した方がいいだろう。

   
ワチガイソウ       オオイタヤメイゲツの若葉 

尾鷲辻から堂倉山を往復する。距離は約3キロだ。往路が下りで帰路は登りだ。トウヒやウラジロモミ、ミズナラ、オオイタヤメイゲツ、ブナ、ヒノキの原生林を堂倉山に向かって下っていく。シャクナゲの気配は全くなく、堂倉山への分岐を過ぎたあたりでやっと見られ始める。分岐点には案内や目印はなく、地形を見て進まないといけない。シロヤシオがちょうど咲き出したところだった。シャクナゲの花期と若干ずれていて、シロヤシオの方が1週間ほど遅い。3週間ほど前に来たときは堅いつぼみだったが、花期は過ぎているものの、至る所で満開になっていた。


尾鷲道を行く


シロヤシオ


ツクシシャクナゲ

   

堂倉周辺でしばらく花見をしながら散策した。シャクナゲはもともと日陰が好きな花なので、青空よりも、少しガスのかかった天気の時の方が、色が鮮やかできれいに見える。道もお天気が悪くなってきてきているようなので、早々に堂倉山を切り上げ尾鷲辻に戻った。さてこれから山頂に向かっても展望は望めないので、シオカラ谷への下り坂にあるシャクナゲを見ながら帰ることにした。


シロヤシオ 葉の縁が赤っぽくなるのが特徴

   
シロヤシオ       タンナサワフタギ


オイタヤメイゲツ

  
牛石の原


ツクシシャクナゲ

  
左:コミヤマカタバミ

帰りにコミヤマカタバミが咲いていた。この花は八ヶ岳に行くと林縁でよく見かける。標高の高いところで見られる花で、ここ大台ヶ原も亜高山であることがわかる。三重県内にあって亜高山の山はここだけなので特別な思いがある。帰りに大台荘に立ち寄ってみた、その後の進捗状況を知りたかったが、どうやらまだ改装工事の最中らしい。国立公園の中なので、建物を改築するにも許可がいるそうだ。

 

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