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2008年7月25日〜27日 白馬三山(北アルプス)

 

白馬三山(北アルプス)2008年7月25日〜27日 No.456 隊長、うさぎ
7月24日 自宅(19:10)〜川越IC〜豊田JCT〜土岐JCT〜豊科IC〜猿倉市営駐車場(1:30)
7月25日 猿倉市営駐車場(5:50)〜白馬尻(7:00)〜雪渓(7:30)〜夏道(9:20)〜白馬村営頂上野営場(11:45)〜風雨のために、テント内で停滞
7月26日 白馬村営頂上野営場(6:30)〜丸山2768m〜杓子岳2812m(7:53)〜鑓ガ岳2903m(9:32)〜鑓温泉分岐(9:15)〜撮影〜鑓温泉(12:55)
7月27日 鑓温泉(6:06)〜サンジロ(7:26)〜小日向のコル(8:08)〜猿倉荘(9:40) 猿倉市営駐車場(10:10)〜自宅(15:30)

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一晩中テントをばたつかせる風が吹き荒れた。ポールがたわみ、ばたばたと幕が揺れる。しかし「そんなの関係ねー」ということで、爆睡。むしろ静かな夜は人の話し声の方が気になる。4時半に起床。隣の大学生は朝食をしている様子だ。朝になっても大荒れの天気は回復せず、風とガスともに収まる気配はない。こんな時はのんびりと構え、遅出すればいいが、周辺の慌ただしさにじっとしていられなくなる。暖かい味噌汁を作り、ご飯とで朝食にする。これまでにもいろいろと食材を試したが、やはり日本人には味噌味がいいようだ。味噌と米さえあれば、ある程度満足できる。

 
シコタンソウ

ガスと強風の中でのテントの撤収は面倒だ。入り口を開けただけでも、テントがつぶされる。テントの中で荷物をパッキングして、最後にテントをたたむ。準備をして稜線に出たとたん、突風にあおられザックカバーをとばされる。しっかりとくくり直す。昨年も稜線も風雨だったが、風はそれほどでもなかった。視界は数メートルで何も見えない。強風にデカザックがあおられ、何度かよろめく。花盛りの稜線だが、カメラに水滴がつくので撮影ができない。たくさん花も咲いているだろうが、目につくのは白っぽい花だけだ。昨年はあまり見かけなかったシコタンソウがたくさん咲いていた。ウルップソウはもう終盤だ。


杓子岳山頂 2812m

天望など望めないが、今回もさぼらずに杓子岳の山頂を踏むことにする。風に煽られながら稜線を登る。途中でおばさん3人組と行き交う。「白馬はどちらか」と聞かれたので、「あっち」と答えた。白馬へ行くのだろうかとも思ったが、鑓温泉発にしては早すぎないか、と思い山頂に着くと単独男性が、さっきのおばさんたちどうも向きを間違えているみたいだ。白馬から鑓へ向かうと行っていたが、逆向きに歩いていいる。杓子岳は分岐点に案内がないので、どうやらぐるっと回って来た道を戻っていくようだ。コンパスを見れば向かう方向は一目瞭然だが。基本だけはちゃんとするべきだ。


シコタンソウ


アズマギク


タカネシオガマ

杓子から鑓にかけてはハイマツも育たない砂礫地が続く。他の花も育たないが、コマクサにはよい生育地のようで、昨年よりもたくさんのコマクサを見かけた。杓子から下り再び、鑓へ向かって高度を上げていく。2800m付近のアップダウンは、酸素不足のために体にこたえる。のろまな亀のようにゆっくりを登っていく。傾斜がゆるんだ頃に山頂に到着した。証拠写真を一枚撮る。この山頂にガスで何も見えず、長居は無用だ。


鑓ヶ岳山頂 2903m


コマクサ

鑓温泉分岐で稜線と分かれると、東斜面は風裏になり風速が弱まってきた。高度を下げるつれてガスが切れることを期待し斜面を下る。ここもかなりの残雪があるので、雪解けとともに咲く花が遅くまで見られそうだ。稜線では少なかったチングルマがたくさん咲いている。鑓温泉からの何人かの登山者と行き交う。予想通りガスが途切れだした。


チングルマ


ウサギギク


ハクサンイチゲ

大出原が近づくの雪渓の縁にハクサンコザクラが目立つようになってくる。本家白山に負けず劣らずの咲きっぷりだ。ここまで下ると時折薄日が差してくる。まずはレンズを乾かさないと使い物にならない。本日の行程はこの下の鑓温泉までなのでゆとりがある。ザックを降ろしてのんびりとかまえる。指導員が2名、登山者と話をしていた。花が多いのはこのあたりで、ハクサンコザクラ、ハクサンイチゲ、チングルマなど、群落の規模が大きい。


大出原


ツガザクラ

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