2008年7月25日~27日 白馬三山(北アルプス) |
■白馬三山(北アルプス)2008年7月25日~27日 No.456 隊長、うさぎ 熊野から570kmを走り、満タンのガソリンが空っぽになった。猿倉の臨時駐車場に1:30に到着した。暗くて様子がわからないが、残り駐車スペースは少なかった。さすがに人気山岳、平日でもこの多さに驚く。週末なら駐車できないこともあり、八方まで戻ってバスでくることになるかも。早速横になり5時まで仮眠をとる。睡眠時間は少ないが、深く寝れたので頭はすっきりとしている。準備を整え駐車場を後にし、登山者で賑わう登山口の猿倉荘に行く。何かクリーン作戦をやっているようで、係の人から清掃用のビニール袋を渡される。 猿倉荘からはしばらく林道を歩く。鑓温泉への分岐を左に見送り、なおさらの林道を進んでいく。半年ぶりの大荷物なので、体がどう反応していいのかわからず、重さを受け入れるのに少しかかりそうだ。オーバーペースにならないように心がけるが、どうしても早くなってしまう。途中で軽く休憩を入れて、林道終点から登山道に入る。オニシモツケ、オタカラコウ、ミゾホウズキ、シシウド、タマガワホトトギス、キヌガサソウなどが出迎えてくれる。 白馬尻から20分ほどで大雪渓取り付きに到着する。ここで6本爪の簡易アイゼンを装着する。さてここからは2時間のノンストップで雪渓を登り切らなければならない。最初は緩やかだが徐々に傾斜を増し、上部ほど落石も多くなるので、のんびりと休憩などできない。踏ん張りどころはラスト30分だろうか。このあたりまでくると杓子岳の斜面からの落石の音が頻繁に聞こえるようになる。ガスで見えないだけに不気味だ。毎年のように落石事故が起こっているので気が抜けない。例年、上部のモレーンで小休止ができたが今年は、残雪が多く休憩の箇所はない。最後の急勾配をかわしてやっと夏道に出た。 雪渓から夏道に入ると、草付の斜面になっていて花が多い所だが今年は、少し季節が遅れているようでまだ花が少ない。シナノキンバイ、クルマユリ、ハクサンフウロ、ミヤマキンポウゲ、イワオウギなどの花が目立つ程度だ。差切符利のいいのをねらって何枚かカメラに納める。山頂での散策を予定していたので、このあたりは軽く流してしまったのが悔やまれる。もう少し時間をかけて花見をしていてもよかったと思った。 岩室あたりからガスの中に入る。花が多いところだけに残念だ。今年はミヤマオダマキがよく目につく。今年は周期がよく花をよくつけている。園芸種のように色にバリエーションがあると面白いが、青紫色のものしかない。 小雪渓で渋滞だ。先行する大人数のツアーにアイゼン装着の指示が出たらしい。昨年に比べるとかなりの残雪があり、傾斜もかなりあるので小雪渓といえども侮れない。足を取られて転倒すれば、高速滑り台が待っている。これを過ぎると少し傾斜がゆるんでくるが、今度は空気が薄くなり、筋肉が酸欠状態で、徐々に力が入らなくなってくる。ここはペースダウンで対処するしかない。登山道の両脇には花畑が広がるが、ガスでかすんでぱっとしない。足下の花を確認しながら登っていくとやがて、小屋のエンジンの音が聞こえだした。ガスがなければ遠くからでも見えるが、かえって見えない方が距離感が麻痺していいかも。 野営場に直行し、好位置をキープする。といっても今日は、テント数はそれほど多くない。いい位置をチープしたからといって、後続のマナーを知らない小グループが入るとうるさくなる。しかし今日は降雨が予想されるので、水はけのよい場所を選ぶ。設営時には幸い雨が降らなかったのでよかったが、風が強くて、綱を張るまでが大変だった。テントの受付が始まったので、それを先に済ませてから小屋前の自販機でビールを調達。その後テントに潜り込み、一息入れてから昼食とする。天気がよければ散策に出かけるところだが、ガスと風で視界はないので、テントの中でのんびりと構え天候の回復を待つ。ひと眠りで15時、また一眠りで夕方になってしまった。いつものことだが、テントでくつろいでいると直ぐに眠ってしまう。夕方になり外を見ると、大学の山岳部の大きなテントが張られていた。わいわいがやがや、若いと言うことはいいことだ。さすがにマナーもよく、20時には消灯となった。我々も明日の天候回復に期待して横になる。 二日目につづく
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