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2006年6月24日 八ヶ岳

 

2006年6月24日 硫黄岳2760m、横岳2825m(八ヶ岳) No.371 隊長

自宅(21:20)〜東名阪四日市東IC〜名古屋高速〜名神〜中央高速〜諏訪IC〜(1:25)桜平1889m(5:45)〜夏沢鉱泉2057m〜オーレン小屋2318m(6:43)〜夏沢峠2424m(7:05)〜硫黄岳2760m(7:50)〜硫黄山荘2652m(8:45)〜(10:00)横岳2825m(10:50)〜(12:00)硫黄岳(12:15)〜赤岩の頭2656m(12:38)〜オーレン小屋〜夏沢鉱泉〜(14:25)桜平(14:50)〜諏訪IC〜湾岸川越IC〜自宅(19:10) 歩行距離13km、累積標高1200m *撮影と休憩時間を含みます

運良く梅雨の晴れ間に巡りあった。昨年も八ヶ岳山行はまずまずの天候に恵まれたが、また今年もラッキーな一日となった。おかげで露出部分が日焼けしてひりひりする。一言で言うなら「夏が来ぬ」だろう。コマクサやウルップソウこそ、花にはまだ早かったが、稜線は高山植物で彩られ、ほおを撫でる涼風に下界の肌にべとつく蒸し暑さを忘れることができた。

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4時過ぎに一度、目を覚ましたようだがまた寝込んでしまったらしい。気がつくと5時半、おっといけねー。もう少し早く自宅を出発したかったが、こんな時に限って仕事が遅くなってしまう。睡眠時間は4時間に満たないが、熟睡できたので頭はすっきりとしている。とりあえずはコンビニで調達した食料をザックに詰め込み歩き出した。このコースの登山口となる桜平周辺は何カ所かの駐車スペースがあり、行シーズンには車が溢れている。しかしこの日は梅雨時ということもあって、入山者がそれほど多くないようだ。


夏沢鉱泉

歩き出しはしたが、まだまだ頭と体が眠っていて、登山のモードに入っていない。少し早足で歩いていると徐々に体が温まりだしたが、手が冷たいままなので手袋をつける。ほどなくして夏沢鉱泉に到着する。ここで朝飯を食べようかとも思ったがまだお腹がすいてこないので、少し休憩を入れただけで歩き出す。先行していた単独男性の登山者を追い越し、少しオーバーペース気味で足に負荷をかけて、怪我の回復具合を確かめながら歩く。痛みはほとんど消えているが、妙なつっぱり感はまだ消えていない。シラビソの原生林を縫うように続く登山道は朝日に輝いて実に清々しい。少しお腹がすいてきたが、このままのペースでオーレン小屋を通過して夏沢峠まで行くことにする。


シラビソの原生林をぬう登山道


夏沢峠、やまびこ荘とヒュッテ夏沢がある


夏沢峠から甲府方面の展望、八ヶ岳は雲海の孤島のようだ

夏沢峠から甲府方面の展望がすばらしい。というよりも八ヶ岳は雲海の孤島のようだ。本日は「曇り」という天気予報は、ずばりと的中しているようだ。ただし、2000m以上は雲の上で晴天である。硫黄岳を見上げる。少し残雪はあるが、全く問題ないようだ。団体登山の列が降りてくるのが見える。昨夜はどこに泊まったのだろうか、それとも日の出を見にここから硫黄岳を往復したのだろうか。朝の静けさを独占したかったが、一気に賑わいを見せ始めた。


穂高、槍


御嶽山

峠からは標高差約300mを一気に登る。シラビソがとぎれ始めるとハイマツに入り、視界が開けてくる。西の方を見ると雲海に、槍、穂高連峰、乗鞍岳、御嶽山が浮かび、実に壮観だ。


雲海に浮かぶ、槍、穂高連峰、乗鞍岳、御嶽山


硫黄岳への登り

ハイマツ対に中に点々とキバナシャクナゲの花がアクセントを作っている。昨年のこの時期よりも花の付きはよいようだ。先行していたご夫婦がカモシカを見つけたようだ。カメラを構えるが、レンズが望遠でなく慌てて交換するが、灌木の中に入っていってしまった。一定の距離をおいてこちらを敬遠しながら、実に堂々と朝食の草を食べていた。


山頂手前で天狗岳方面を振り返る


カモシカが食事中


硫黄岳の爆裂火口

いつものように爆裂火口をのぞき込む。雲海があるので余計に高度感があるように思える。少し岩場を散策してみる。コメバツガザクラやイワウメが岩場にびっしりと咲いている。花の時期が全体的に少し遅れていることが功を奏し、キバナシャクナゲの花の見頃に出会えた。八ヶ岳は何度も登る山だが、同じ時期に来ても花の隆盛や花期に変化があるのが面白い。


天狗岳方面を振り返る


ハイマツ帯に咲くキバナシャクナゲ


コメバツガザクラ


キバナシャクナゲ


硫黄岳避難小屋 三角点はこれより少し西方に

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