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2006年6月24日 八ヶ岳

 

2006年6月24日 硫黄岳2760m、横岳2825m(八ヶ岳) No.371 隊長

自宅(21:20)〜東名阪四日市東IC〜名古屋高速〜名神〜中央高速〜諏訪IC〜(1:25)桜平1889m(5:45)〜夏沢鉱泉2057m〜オーレン小屋2318m(6:43)〜夏沢峠2424m(7:05)〜硫黄岳2760m(7:50)〜硫黄山荘2652m(8:45)〜(10:00)横岳2825m(10:50)〜(12:00)硫黄岳(12:15)〜赤岩の頭2656m(12:38)〜オーレン小屋〜夏沢鉱泉〜(14:25)桜平(14:50)〜諏訪IC〜湾岸川越IC〜自宅(19:10) 歩行距離13km、累積標高1200m *撮影と休憩時間を含みます

運良く梅雨の晴れ間に巡りあった。昨年も八ヶ岳山行はまずまずの天候に恵まれたが、また今年もラッキーな一日となった。おかげで露出部分が日焼けしてひりひりする。一言で言うなら「夏が来ぬ」だろう。コマクサやウルップソウこそ、花にはまだ早かったが、稜線は高山植物で彩られ、ほおを撫でる涼風に下界の肌にべとつく蒸し暑さを忘れることができた。

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もう一度ツクモグサの群生地で足を止める。群生地といっても、ほんのわずかの間に少しまとまって生えている程度だ。花に興味がない人なら単単に素通りしているだろう。この花は本州では白馬とここにしかなく、ここのものは個体数も少ないので、今後の生育が危ぶまれる。こことは対照的に、白馬から朝日にかけての稜線にはたくさん咲いていた記憶がある。花期は6月の上旬がベストで、今回は咲き残りを探してカメラに納めた。従って構図を選ぶ余地などなく、きれいに花を開いているものに限られる。


ツクモグサ キンポウゲ科


大同心


コマクサ ケシ科

この時期のコマクサはご覧の通りで、まずは葉を出して花をつける養分をため込んでいるのだろう。それであと2週間もすると咲き始めることだろう。そのころにはまた会いに来たいなと思った。


チョウノスケソウ バラ科

チョウノスケソウは全体的には個体数が少ない。まとまって生えているのはそれほど多くなく、今年は若干花の時期が遅れているようで、少し寂しい感じがした。この花の別名は、ミヤマチングルマと言われるように、バラ科の落葉小低木である点において、花はチングルマによく似ている。葉が特徴的だあるので、簡単に区別ができるが、生育環境がチングルマとは違っていて、砂礫地や岩隙が好きなようで、岩場にへばりつくように咲いている。チングルマはと言うと、雪田の雪解けを待って大群落をつくる。比較的降雪量の少ない八ヶ岳では、この時期には雪田がなく、チングルマが生育できないのだろう。面白い和名だが、人の名からとったようだ。ハクサンイチゲやミヤマキンバイなどのように、雪田周辺に大群落を作り高山のお花畑をイメージする点から評価すると、八ヶ岳は花の少ない山になるが、砂礫地に生える花は豊富だ。それに花の時期がアルプスに比べると早い点が評価でき、早くから花を楽しむことができる。


チョウノスケソウ バラ科


オヤマノエンドウ マメ科


ミネズオウ

ミネズオウは同じツツジ科の小低木とは違っていて、上を向いて小さな花を開いている。この花は硫黄岳周辺の岩場でたくさん見かける。


ミヤマキンバイ バラ科


コケモモ ツツジ科

コケモモも日当たりのよいところでやっと咲き出したところだ。


ウラシマツツジ ツツジ科

ウラシマツツジは花の時期よりも秋の紅葉の時期の主役だ。黄色の小さくてかわいい花をつけていた。12時には再び硫黄岳に戻った。花ばかり根を詰めて追いかけていたので、ザックを枕に横になると睡魔が襲ってきた。ほおを撫でる涼風が何とも気持ちよく、いつまでも横になっていたい気分だ。15分ほど休憩し赤岩の頭まで降りて八ヶ岳に別れを告げる。オーレン小屋までには、ミツバオウレン、ヒメイチゲ、ミネザクラ、コミヤマカタバミ、オサバグサなどがあるので、飽きずに下山できる。予定通り14時30分に車に戻ることができた。足の怪我以降は、回復にあわせて徐々に距離を伸ばしてきた、久しぶりの高山だったので、車のシートを倒すとどっと疲れがふきだしてきたので、20分ほど休んでから帰路につく。


ミツバオウレン


ミネザクラ


ヒメイチゲ キンポウゲ科


コミヤマカタバミ


オサバグサ ケシ科


コミヤマカタバミ


レンゲツツジ ツツジ科

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