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2005_06_12 硫黄岳、横岳(八ヶ岳) ページ1

 

硫黄岳、横岳(八ヶ岳)2005年6月12日 No.329 隊長

桜平(5:45)〜夏沢鉱泉〜オーレン小屋(6:51)〜夏沢峠(7:12)〜硫黄岳(8:10)〜硫黄山荘(8:45)〜ツックモグサ自生地(9:30)〜横岳(9:52)〜硫黄岳(11:27)〜赤岩の頭(12:34)〜オーレン小屋(13:13)〜夏沢鉱泉〜桜平(14:30)
*コースタイムは、休憩と撮影時関などが含まれます。

 今年は花の追っかけをやっている。先週は大台が原でツツジを楽しんだ。この時期になると鈴鹿や大峰は主だった花がなくなるので、花と共に徐々に高度を上げていく。しかし夏の花にはまだ早い。しかしこの時期はキタダケソウ、ツクモグサ、ウルップソウなど、夏では見られない花が見られる。キタダケソウにはまだ少し時期が早いので、ツクモグザを狙ってみた。鈴鹿からだと距離はあるが、八ヶ岳は日帰りにはちょうどいい山である。駐車場を6時前に出発し下山が14:30なので、鈴鹿の日帰り登山とあまり変わらない。ただ標高が高いので、稜線のアップダウンはすぐに息が切れてつらい。

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 土曜日の天気予報を見ると、明日は梅雨前線が南下して本州は高気圧に覆われるようだ。梅雨に入ったばかりだが、今年は大陸の高気圧のがんばりで、5月からの天候が安定している。先週あたりから梅雨前線が北上し、いよいよ本格的な梅雨だと思い、週末の山行は駄目だろうとあきらめていた。ところが日曜日は好天が期待できる、と言う予報に変わった。土曜日の夕方に、迷わずに八ヶ岳モードに入る。
 日帰りの装備をザックに詰め込んで8時過ぎに自宅を出発する。四日市まで走りコンパスと地形図を忘れたことに気づく。引き返すのもいやなのでスポーツテントと書店に立ち寄り、コンパスと地図を調達する。何度か歩いている山なので、天気が良ければ迷うこともないだろうが、標高が2800mを越える山なので油断は禁物。ガスになればコンパスと地形図は頼りになる。
 四日市東IC手前でガソリンを満タンにして、東名阪に入る。21時を過ぎているので交通量も少なくスムーズに流れている。名古屋高速、名神高速、中央高速と乗り継ぐ。休憩と腹ごしらえに恵那ICに立ち寄る。その後そのままは知り諏訪ICで降り、カーナビに従い登山口となる桜平に向かう。桜平周辺には何台かの車が止まっていたが、終点のPは1台だけ。少し下の空き地に駐車する。


桜平

 時計の目覚ましを4時30分にセットして横になる。その前にトイレに行こうと後ろのドアを開けたところ、セキュリティーシステムが作動。静寂の森にクラクションが断続的に鳴り響く。突然の出来事で対処方法が分からず、しばらく鳴り響く。キーのロック解除キーを押してやっとクラクションが止まった。
 4時頃に目が覚めたが、まだまだ眠いのでうとうととしてしまい、気が付くと5時を過ぎていた。セットしたはずのアラームが鳴らなかった(どうやら午後にセットしたようだ)。


シラビソの樹林を行く


ダケカンバ芽吹きはまだ


キバナノコマノツメ

 遅刻だ。急いでコンビニ調達の巻きずしをほおばりながら出発する。早朝のシラビソの森の中の林道は、じつに清々しく気持ちがいい。気温は10度以下に下がっていて、手袋がないと冷たさを感じる。夏沢鉱泉までは未舗装だが車道になっていて歩きやすい。鉱泉を過ぎると道幅が狭くなるものの、よく整備された道だ。

 


オーレン小屋

 オーレン木屋が登山道の分岐になっている。帰りは赤岩の頭からの登山道を利用する予定だが、ここはスタンダードのコースをとり夏沢峠まで直進する。登山道脇にはマイズルソウやゴゼンタチバナの葉を見かけるがまだ花は早いようだ。15分ほどで夏沢峠に出た。逆光線で雲海が輝いている。ここからは主稜線上のコースなので展望がよい。しばらくはシラビソの樹林の中を進むが、やがて森林限界が近づき、ハイマツ帯に入ると一気に展望が開ける。ガスもなく空気の透明度も高く、中央アルプス、御岳、乗鞍、穂高、槍など北アルプスの山々が雲海上に並んで見える。今回は九十九草が本命だが、高山からの展望も素晴らしい。夏の花にはまだ早いこの時期だが、ハイマツ帯には花を開き始めたキバナシャクナゲが目につく。夏沢峠から硫黄岳山頂までは約1時間の登りだ。まだ朝が早いが、数人の下山者とすれ違う。


夏沢峠


夏沢峠から展望

 風も少なく山頂は穏やかだ。空気の透明度が高く、横岳、赤岳、阿弥陀岳につながる南八ヶ岳の主稜線上の山々を一望できる。圧巻である。少し先を歩いていた松本から見えたご夫婦と話が弾む。やはり九十九草がお目当てのようだ。コースも同じだ。
  今回のカメラは軽量化のために DIMAGEA200を持ってきた、3週間ほどアルファ7Dばかり使っていたので、サブバッテリーの充電を確かめなかった。たぶん大丈夫だろうと思いこんでいたが、どうやら充電をしていなかったようだ。1本目のバッテリーもすぐに半分の表示がでた。気温が低いためか。メモリは十分に準備しているが、電源が心許ないので、電力節約の規制がかかる。
  ご夫婦とツクモグサの自生地を情報により確認する。めざすは横岳の手前だ。しばらく硫黄岳の山頂から展望を楽しみ、硫黄山荘へと快調に下る。


木曽の御岳


穂高、槍


中央アルプス


コメバツガザクラ


硫黄岳山頂


乗鞍


阿弥陀岳


赤岳と阿弥陀岳

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