茶臼山(那須)2004年2月28日(土)
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■那須岳(那須)2004年2月28日 No.252 隊長 大丸温泉(7:30)−那須ロープウェイ駅−峠の茶屋−峰の茶屋跡避難小屋−茶臼岳山頂−峰の茶屋跡避難小屋−朝日岳途中まで(時間切れ)−峰の茶屋跡避難小屋−大丸温泉(14:30) 樹林が疎になり、森林限界が近いことがわかる。茶臼山と朝日岳がかなりの迫力で迫ってくる。やはり冬山は好天に限るなと思いながら何度も立ち止まり山を見上げる。GPSでトレースをとっているので、完全にホワイトアウトしても確実に帰ってくることはできるが、肝心の山が見られないと楽しみも半減してします。
いよいよ森林限界に入り、岩と氷の世界になってきた。風が強いので雪は吹き飛ばされ、がちがちに凍り付いた岩の道になってきた。傾斜はあまりないが、気温が低くてつるつる滑るので、12本爪アイゼンを装着する。鉄の爪が確実に氷をとらえ、気持ちのよい音とレスポンスが返ってくる。朝日を浴びて、正面に剣が峰が輝いている。山腹のトラバース道がくっきりと見えている。もしあそこから滑り落ちると、かなりの速度で谷底に激突することになるだろうな、と思いながら、本日の後半の行程が頭に浮かんでくる。
峰の茶屋跡避難小屋が近づいてくると、さらに風が強くなってきた。先行者が二人、避難小屋前で風を避けて休憩しているのが見える。アイゼンの調子が悪いので何度も調整をするが、どうしてもずれてしまう。そうか、昨年とは違う靴なので調整がいるようだ。避難小屋で調整をすませた。ここから茶臼山を見上げると、あちらこちらから噴煙が上がっている。三本槍など山は真っ白になっているので、この山は岩がむき出しだ。山全体がカイロのように暖まっているからだろうかと予測してみる。 小休止後山頂を目指す。荒涼とした岩と氷の世界だ。
山頂には雪がない。強風はうなづけるが、吹きだまりもない。やはり地熱でとけてしまったのだろうか。赤茶けた地肌がむき出しになっている。
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2004_2_28 |