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神々の山嶺

読みたいと思い、本を買っておいておいた山岳小説がある。この三連休は風邪をひき中日以外は家に沈滞したので、この機会に一気に読んだ。500ページ2冊だからちょっとした読み応えがあったが、一気に読みたくなるほどおもしろかった。
いろいろと思うことを書きたいが、しばらく熟成させてからだ。
著者の「夢枕獏」氏の後書きを引用すると
「十歳の時から山に登って体内に溜め込んできたものが、全部出てしまった。
それも、正面から、たたきつけるようにまっとうな山の話を書いた。変化球の山の話ではない。
直球。力一杯根限りのストレート。
もう山の話は二度と書けないだろう。
これが、最初の最後だ。
・・・・・
どうだまいったか」
世界最高峰のエベレストを舞台に、天才クライマーやシェルパが登場する。その意味では、どうだまいったか、なのかもしれない。