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■前穂高岳北尾根(北アルプス) 2019年10月20日〜21日 No.1249
〜晩秋の奥又白池と北尾根の登攀〜
【行程】
10月20日 鈴鹿5:00〜みどり湖9:50〜沢渡〜上高地12:40〜明神〜徳沢14:20〜新村橋14:40〜中畠新道分岐15:40〜奥又白池18:15
10月21日 奥又白池5:40〜前穂高岳北尾根56のコル7:40〜12:10前穂高岳3090m12:30〜紀美子平〜14:40岳沢14:55〜上高地16:40〜沢渡〜塩尻で焼き肉20:00〜鈴鹿0:20

【メンバー】Nさん、隊長

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Summary 無積雪期のラストチャンスに穂高を狙った。この時期を4日確保していて、なんとか二日間の好天を狙えたことが良かった。奥又白池(標高2500m)の紅葉が見たかったすでに、見頃が2300m付近まで下っていて、池周辺は初冬の雰囲気だった。といっても、ヘッデン到着でヘッデンスタートだったので、風景は楽しめなかったが。当初3日間の予定だったが、最終日が雨予報だったので、二日間に日程を圧縮した。

上高地 みどり湖PAでNさんと合流し上高地に入った。上高地は紅葉シーズンに入ったところで、河童橋は韓国客で鈴なり。明神、徳沢と進むにつれ観光客が減り静かになってきた。新村橋を渡ると登山者とひと組行き交うのみ。

 
河童橋付近から


晩秋の明神岳


たくさん子どもを連れて悠々と歩道を歩いていた

 
左:戯れる小猿たち    右:目指す前穂が見えてきた

新村橋〜中畠新道分岐 新村橋を渡るといよいよ登山のモードに入る。奥又白谷の紅葉が見頃だ。

 
新村橋

 
氷壁のモデルとなった、ザイルが岩角で切れ落死した若山五郎のケルン

久しぶりにケルンを見た。 雑誌の取材であずみさんを訪ねて以来かな。あずみさんはこの若山五郎さんの姪で、兄は石岡繁雄さん。井上靖の小説「氷壁」のモデルとなった人だ。詳しくは「氷壁・ナイロンザイル事件の真実」に詳しい。あずみさんは鈴鹿市在住なので親近感がある。

サイト こちら 「登山家 石岡繁雄の一生

中畠新道分岐〜奥又白池 中畠新道分岐からは松高ルンゼを左に見ながら、グイグイと高度を上げていく。テント泊は卒業する歳になってきたが、好むと好まざるに係わらず、気がつくとテントを担いで歩いている。テントを担ぐのはバリエーションだから荷が重い。標高が2300mを過ぎたあたりでヘッデンのお世話になった。出発がこれ以上早くできなかったので仕方がない。標高を上げるにつれルンゼと同化し傾斜が緩んでくる。水流は豊かだが、昨日まで雨だったので水は、池の畔で確保できそうだ。トラバースに入り少し進むと池に出た。先客のひと張のいテントがあった。テントを設営し早速、水の確保に出かけた。水流の音ですぐみ見つかった。美味しい水だ。調理の準備にかかると、あれ、調味料忘れた。自分の作った野菜なので、素でも美味しいが、コンビの煮卵の出汁で薄味の煮付けができた。減塩、ヘルシー。

 

奥又白池〜北尾根56のコル 奥又白池は、到着が遅く出発が早かったので写真はこれだけ。湖面に映り前穂の雄姿を写真に収めたかったが仕方がない。日付を越えると雨予報だったので、できれば今日中に上高地まで降りたいが、これ以上出発を早めるとヘッデンではルートファインドに不安があるので、出発を5時30分にした。


早朝の奥又白池

所々にあるケルンが目印だが、目視でおおよそのルートがファインドできる。インゼルで迷いやすく、目印テープをみつけて50mほど下るのが正解。予定通り奥又白谷の横断で明るくなってきた。谷を渡ると56のコルで明かりが見えていた3人パーティが降りてきた。正面壁をやるらしい。お互いエールを送り、56のコルへと向かった。

奥又白谷を横切ると小さなルンゼの横断が2回あり、いずれも落石せずに渡るのは無理だった。たとえれば、北方稜線の池ノ谷ガリー並み。


ぐずぐずの小ルンゼの横断から草付きに取り付く、踏み跡はある。


奥又白池からのルートを振り返る

 

56のコル 奥又白池を出てから丁度2時間でコルに到着した。涸沢側から1パーティー登ってきていた。あまり時間にゆとり外ので小休止程度で5峰を登り始めた。わくわく感がない。歳のせいかもしれなが、思い起こせば今年二度目の北尾根だった。確かにいいルートだが、年に二度も来ると鈍感になっている。


初冬の涸沢、北穂と槍ヶ岳


雲海が綺麗な一日だった。

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