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■十勝岳(十勝連峰) 2019年7月4日 No.1232
〜日本百名山、十勝岳に登る。十勝温泉からピストン〜
フラヌイ温泉7:00〜十勝温泉登山口7:55〜上富良野分岐9:05〜10:30上富良野岳10:40〜上ホロカメットク山1920m10:55〜大砲岩11:30〜12:30十勝岳2077m12:55〜13:50上ホロカメットク山14:00〜上富良野岳1893m14:20〜15:20上富良野分岐15:55〜十勝温泉登山口16:40〜フラヌ温泉泊 累積登り1200m 歩行距離13.4km 行動時間8:50

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イントロダクション ピークハントが目的なら最短距離の望岳台からのピストンがいいが、登山日が遠征の中日となり時間的ゆとりができたこと、また、霧予報なので展望よりも花の照準を合わせうべく、昨日同様、十勝温泉からピストンすることにした。十勝岳の山腹は溶岩が転がり、メアカンキンバイの黄色い花が溶岩の黒色に映えていた。キバナシャクナゲ、イワウメ、イワヒゲが多いのは、同類の火山の山である八ッ岳に似ている。

花の百名山で田中澄江は、「十勝岳にはまことに花が少ない。花のない山は私には苦手である。ただ乾いた石だけを見つめて歩く。わずかに望岳台の周辺にウラジロタデとイワブクロを見るばかり。」とまとめている。それで十勝岳の花がイワブクロとなったようだ。火山系の山の岩場や砂礫地を好む高山植物で、日本アルプスでは見かけない。花がないので火山の記述の半分くらいを費やしている。当然我々も、火山の噴火についてはリスク要因として頭の隅にあった。1925年に大爆発し死者144名を出している。1962年 の爆発では死者5名。その後も断続的に火山活動が続いている。

 
右:イソツツジ

怖い物見たさで、生々しい火山活動の痕跡を見るのもいが、天気予報が芳しくない展望登山から花見登山へ切り替えた。望岳台から入らず、少し距離が長くなるが昨日と同じ十勝温泉から入ることにした。まずは上富良野岳まで登ると稜線出でる。そこからが花が多いようだ。

 
左:エゾシモツケ 

上富良野分岐までは昨日と同じで、分岐からは沢に沿ってハイマツ帯を登っていく。ここでもエゾシマリスを見かけた。木製の階段で整備されていて歩きやすいが傾斜がきつい。一気に1800mまで高度を上げていく。左手には安政火口が俯瞰できた。


安政火口


上富良野岳までの急坂

稜線に出でると傾斜はゆるんだ。上富良野岳の山腹には雪渓が残り、その周辺には花がたくさんあり、特に目立ったのはキバナシャクナゲだった。

 
右:キバナシャクナゲ

 
右:キバナシャクナゲ

山頂直下の岩壁にはイワウメ、イワヒゲがたくさん咲いていた。 上富良野岳からはまずまずの眺望が得られた。

 

 
左:岩壁に咲くイワウメ   右:上富良野岳


上富良野岳からの眺望

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Camera E-M5U &PENF lens12-40mm &114-150mm