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■横岳(八ヶ岳)2019年6月1日2日 No.1223
小同心クラックの登攀
【登山者】Nさん、隊長、うさぎ
【行程】
6月1日 鈴鹿4:30〜小淵沢8:53〜美濃戸9:50〜11:50赤岳鉱泉12:15〜大同心陵〜14:55小同心クラックの登攀16:55〜横岳17:11〜大同ルンゼ〜大同心陵18:06〜赤岳鉱泉18:45
6月2日 赤岳鉱泉6:30〜河原でコーヒータイム〜8:30美濃戸9:10〜道の駅〜ゆーとろん水神の湯〜レストランかぶとむし〜諏訪南〜川越〜鈴鹿17:00

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プロローグ  残雪のアルプスかそれとも、残雪に見切りをつけ岩稜か、天候は日曜日に下り坂、営業している山小屋はどこ、さてどうする。どこも行かないという選択肢はなかったようだ。困ったときの八ヶ岳、ではないが、久しぶりにツクモグサを見ながら小同心クラックを登ることにした。二日目の天気が下り坂の予報だったので、日程的には窮屈な初日に登攀をすることにした。

美濃戸〜赤岳鉱泉 しばらく来ていなかった。記録を見ると7年ぶりのようだ。小同心クラックと横岳はいつも、ツクモグサの開花に合わせて計画している。例年候補にはあがるものの、谷川岳のクライミングとバッティングしているし、入梅とも重なり、なかなかチャンスが訪れなかった。今回、諸条件が小同心にマッチし、天候の関係で初日が少しタイトになったが、花と岩を楽しめた。

八ヶ岳は明日、開山祭らしく美濃戸の駐車場は賑わっていた。やまのこ村の駐車場に駐めた。気温は低いが陽射しが強く、歩き始めると汗がにじんできた。先の行程を考えると鉱泉に12時までに着きたい。

 
美濃戸    北沢

北沢は芽吹きの季節で、明るく開放的な雰囲気だ。ここ数年は冬にしか入っていないので、沢沿いの風景が新鮮に感じられた。Nさんの体調不良で休憩を多めに取り約2時間で赤岳鉱泉に到着した。小屋の受付を済ませ出発準備をした。温かい小屋の夕食を食べたいが、下山時間が夕食に間に合いそうにないので、朝食のみとした。お風呂にも入りたいが7時までとのこと。さて下山時間はどうなる。

 
北沢     赤岳鉱泉

大同心陵 小同心の基部までゆとりを見て2時間の計算だったが、Nさんの体調が絶不調でアミノバイタルを摂取しながらだましだまし登った。トラバースン雪渓があり、キックステップで突破。

 
左:大同心陵上部から見る大同心と小同心 右:横岳

小同心クラック スタートしたのが15時前だった。もちろん、この時間から登るパーティーはいないし、雪渓の状態を見るとこの数日は入山したパーティはなさそうだ。Nさんは久しぶりのクライミングだが、リードで行ってもらうことにした。陽射しがあり、暖かくて快適な環境だった。

スタートして2ピンをとった直後に岩が剥がれ落石した。膝に当たり痛そうだが、登攀は継続できそうだ。ここの岩の注意点はレクチャーしていたのだが、いきなりその通りになった。若干トラバース気味だったのでロープは無傷だった。50mを二本持ってきているので、いざとなれば対応できるが。

 

ラインがトラバース気味だったので、途中でピッチを切った。少し勘が戻ってきたようで、2ピッチ目から少しスムーズになった。

 

2ピッチ目の終了点でツクモグサが満開になっていた。キンポウゲ科オキナグサ属の高山植物で、中部山岳では白馬とここだけに自生するようだ。花を見ると登攀の緊張感が緩和するが、登攀が終わったわけではないので、気持ちのスイッチのオンオフが大切だ。


ツクモグサ

 

時計を見ながらのクライミングが続く。各ピッチにツクモグサが咲いていて、撮影も忙しい。


 



大同心


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Camera OLYMPUS TG5