■藤原岳(鈴鹿)2019年1月29日 No.1189 Photo Gallery |
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概要 年末から年始にかけ、仕事と私事に追われ山に行けなかったが、ひと区切りついたのでとりあえず鈴鹿の山に入った。人の一生にはいろいろと節目があるが、通り過ぎて気づくものだと思う。山も同じで、30年近く途切れなく登ってきたが、この年になりやっと一歩下がって自分を見つめることができた。登山は体も気持ちも厳しい行為だが、山から降りると不思議と体も心も軽やかになる。藤原岳は思い入れのある山で、今年も藤原岳からスタートできたことがうれしく思えた。 アプローチ 平日だったが天候の回復が期待でき、それを見込んだ登山者の車で上段の駐車場は満車になっていた。駐車場への登り坂に積雪はなかった。国道306号線から雪をまとった竜ケ岳や藤原岳が見え、どれだけの積雪かはわからないが、今シーズン初の雪山に期待が膨らんだ。
大貝戸道 マイペースでゆっくり歩き始めると徐々に体が温まってきた。温度調整のため3合目で小休止し、8合目には二時間弱で到着した。積雪が多くなり、固まっているのでアイゼンを装着した。進路は竹竿とロープで冬道に誘導されていた。踏み跡もありトレースの必要はなかった。冬道は傾斜が強いが、適度にアイゼンが効き高度を稼いでいく。軽アイゼンの人が降りてきたが、スリップして木にぶつかりそうになった。低山といえどもしっかりとしたアイゼンは必要だ。稜線に出て展望が開けると同時に、強風が雪煙を巻き上げ、冬に厳しさが垣間見えた。9合目からも急坂が続き、ここが踏ん張りどころで、これを乗り切ると山上の避難小屋がある。
避難小屋 お腹がすいていたので、ひとまず小屋に入り昼食にした。小屋は登山者で賑わっていた。ポットのお湯でカップ麺を作った。やはり冬は暖かいものがありがたい。小屋があるからいいが、冬の強風下では食事もままならないときが多い。以前は必ず、ザックにはバーナーや鍋などの調理器具が入っていたが、今はポットを使うことが多くなった。小屋で大休止し午後は山頂を往復することにした。
藤原岳山頂 山頂への登りにかかると、先ほど小屋にいた若者グループが降りてくるところだった。強風に雪煙が舞い、低山とはいえ冬山の厳しさが垣間見えた。時折、流れる雲間から青空が覗くタイミングを見計らってシャッターを切った。今日は風景に動きがあるので、カメラの4Kで動画を撮影した。
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2019-1-29 Copyright (C) 2018 k.kanamaru. All Rights Reserved. |