■白山(両白山地)〜紅葉目当てに久しぶりにチブリ尾根を歩く〜 |
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プロローグ ピークへのこだわりはあまりない。登攀具を使うバリエーションルートが目標になっていて、山頂はおまけになっている。谷川岳も瑞籬山も何度も足を運んでいるが未だに山頂は踏んでいない。それから、いい山は何度でも行く。白山はそのいい例で、記録を取り始めてから今回ですでに17回目になった。山行の大半は平瀬道で日帰りばかりだったが、今回初めて小屋泊でのんびり歩くことにした。チブリ尾根は15年ぶりとなった。紅葉を期待してチブリ尾根下山を選択したが、さて平瀬の紅葉と比べてどうだったか。 観光新道 市ノ瀬で前夜車泊しシャトルバスで別当に入った。週末はマイカー規制になっているが、下山をチブリ尾根を予定しているので、別当までマイカーで入ると回収に困ることになる。 別当からはルートが二本あり、登山者の大多数は歩きやすい砂防新道に入る。今回は中腹の展望を狙ってきたので、あえて観光新道を選択した。両ルートとも上部の黒ボコ岩で合流するので標高差は同じだが、観光新道の方は登りはじめの急坂が厳しい。敬遠される理由はこの急登にあるようだ。しかしこの急坂さえ乗り切れば、展望の良い尾根歩きが快適だ。 尾根の上がると期待通りの紅葉が待っていてくれた。ナナカマドの葉が赤く染まり、ダケカンバの黄葉が進んでいる。ダケカンバは葉の色づきはそれほど鮮やかではないが、樹皮の白色がよく目立ち存在感があり、写真においては紅葉の重要な脇役だ。それに笹の緑色があるおかげで、ナナカマドの赤色が際立つ。 殿ケ池避難小屋 左手に釈迦岳を見ながら高度を上げていく。マツムシソウだ咲き残り、林道が花盛りになっていた。適度の休憩を挟み、約3時間弱で殿ケ池避難小屋に到着した。大休止し黒ボコまでの登りに備えた。 白山室堂 室堂には11時過ぎに到着した。小屋の受付は12時30分からなので、軽く昼食を済ませてから、さきに御池巡りをすることにした。 風もなく静かだ。この標高でこの時期に、夏服でハイキングが楽しめるとは思わなかった。太平洋高気圧の勢力下にあるようだ。ナナカマドはすでに葉を落とし赤い実が目立っていた。クロマメノキは見頃で、黒紫色に熟した実をつまみ食い。 | ページ1 | ページ2 | ページ3 |
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2017-10-11Copyright (C) 2017 k.kanamaru. All Rights Reserved. |