■藤原岳&御池岳&鈴北岳(鈴鹿山系) |
|
【日時】2017年2月25日26日 【参加】 いそがい、隊長 【レポート番号】1019 |
|
プロローグ 今週は西穂遠征を考えていたが、弱いながらも寒気が入るようなので、アプローチに手間のかからない鈴鹿に変更。鈴鹿の冬山も終盤で、この時期は雪が締まって歩きやすくなっている。目指すは御池のテーブルランドだが、入り方も色々ある。予報を見ると太平洋側は晴天でも霊仙の予報は曇り。したがって御池の予報は微妙なので、藤原から上がって縦走しながら様子を見ることにした。 アプローチ 大貝との登山休憩所の駐車場は朝から賑わっていた。準備をして7時20分にスタート。装備品は、冬のテント装備にアイゼンとワカンをプラス。1泊なので食材は豊富。夏の装備と比べるとシュラフやアイゼンやワカンで重くなるが、アルパインの登攀具関係の7キロが入っていないので、それほど重くは感じない。この重さで御池岳まで歩けないようでは、夏の穂高や剱のアルパインはできない。 大貝戸道 レイヤーで体温調節をしながら登り4合目で休憩を入れる。4合目を過ぎると雪がつき始め、6合目当たりからは圧雪が凍結しているのでアイゼンを着用。荷が重いのでアイゼンが良く効いている。8合目で小休止。ここから9合目までは冬道で登る。1m以上の積雪はあるが、雪が良くしなっていて踏み抜くこともなく歩きやすかった。9合目付近の日当たりの良いところは岩が見えていて、2週間もするとフクジュソウが咲きそうだ。 天狗岩 天狗岩に立ち寄る。曇り空だが遠望がきき、雨乞岳まで見通せた。ここまで来ると登山者はめっきり少なくなる。坂本谷へは通行できないの案内板も古くなった。坂本谷を知る人も年々少なくなっていくだろう。白瀬峠への分岐を過ぎるとさらに踏み跡が少なくなった。雪が良く締まっていて大変歩きやすい。4年ぶりの稜線だが、実際に見る地形の様子と記憶が重なってくる。 鉄塔の木和田尾根分岐まで来ると登山者が一人休憩していた。真の谷を挟んで御池岳東端がすぐそこに見えているが、これから歩く県境稜線を目で辿るとまたまだ山頂は遠い。白瀬峠まで高度を下げ、冷川岳を乗り越えてやっとコグルミ峠に到着した。数人のパーティーが賑やかに下ってきた。ここまで来ると重荷がボディブローのように体に効いてきて疲れは隠せない。ここにテントを張って明日、空身でアタックという手もあるな、と弱気の虫が鳴き出している。しかしここまで気体はテーブルランドでテントを張りたい。小休止を入れて御池岳への登りに備えた。 真の谷に降りると、丸山への登りが始まる。雪が締まっているので夏道にこだわる必要もない。山腹をギグザグを刻みながら登っていく。疲労はピークに達していてなかなか足が上がらない。徐々に傾斜が緩むと同時に前方が開けてきた。樹氷がたくさん付いている。特に奥の平方面の樹氷がきれいだった。 御池岳山頂 16時30分、やっと御池岳山頂に到着した。風もそれほどなく穏やかだ。さて何処にテントを設営するか。日の出を見たければテーブルランドの東端まで行った方が良さそうだが、もう余り時間がないし、疲れているのでこれ以上歩きたくはない。山頂からは名古屋方面がよく見えている。山頂は夜景が楽しめそうな絶好のポジションだったので、山頂にテントを設営することにした。これまでにも何度も御池岳でテント泊しているが、山頂に設営するのは今回が初めてだった。 テントを設営し周囲を散策している内にいい時間になってきた。まずは水作りから始める。テント泊は食べて寝るだけだが、冬山に限ってはこのあたりまえのことに多くの時間を要する。雪を解かして二人分のお湯を作るのに30分以上かかった。そしてやっと夕食準備。ワインを飲みながら、焼き肉、野菜炒め、チャーハンなどで満足した。外を見ると屋五や方面の夜景がきれいだった。星空も見えている。山麓では打ち上げ花火が上がっていた。食事が終わり火の気がなくなるとテント内は急に冷え込んでくる。シュラフに潜り込むと目が閉じていった。 | ページ1 | ページ2 | |
|
2017-2-26 Copyright (C) 2017 k.kanamaru. All Rights Reserved. |